SWAY LIFE -29ページ目

短編 クロスロード

>ためつすがめつ。
>様々な観点を持って憂う。
>干からびた屈託。
>すべてを猜疑する様な雰囲気を纏う。
>世の中は繋がりを忘れる傾向にある。
>世の中は苦しんでいる人を看過する。
>昔から悪習だ。
>昔から世の中に希望は無かった。
>昔から誰かは欣欣(きんきん)とし誰かは悲哀に満ちていた。
>結局世の中は狡い奴が作る。
>ただ生きる理由もなくただ生きている僕みたいな人は結局は平凡に生きられれば良いと思い生きてきた。
>金儲けしたいと考える奴らの横暴により振り回される。
>奴らが僕達の無難な生き方に障害をつくる。
>世の中の呻吟が聞こえないんだよ。馬耳東風だ。
>なんで苦しんでいる人がいるのに賄賂やら、汚職やらができる。
>逼塞した人から勝手に金を取ってそれを無駄にしたり、盗んだり出来る。
>訳のわからぬ事に使う?
>根幹として何のために国があるんだよ。
>死ね。
>苦しんで無難に生きている人達を何故看過できる。
>彼らが不満を言わないからか。
>近い内クーデターが起こるのは目にミエテイるよ。
>不安定なんだよ。
>

短編 清淡色の青空

>人間関係に疲れ、憂鬱に浸りながら眠った昨日の憤りが僕の眠りを浅くする。
>朝早くに目が覚め懈怠が取りついていた。
>呆けた頭でストーブを付け、カーテンを開ける。
>日和見が僕の視神経を刺激し、眉をひそめる。
>皓皓と光る太陽と棚引く雲が背景の青に良く映える。
>頭を滾滾と白くしていく。

希望なし

>薄曇りの空の雲の斑(むら)から薄日が射していた朝だった。
>昼には薄い青空が垣間見れ、風に雲が薙ぎ倒される様に棚引いていた。
>端の方が紅くなり始め、ひねもす間此処にいたのかと自分の怠惰や甘えを嘆く様に嘆息をつき、駅南口の外壁にある丸い時計を一瞥した。
その下に瞠若(どうじゃく)した女が居て気になり凝視していると、顴骨(かんこつ)が突き出たまるでゴブリンの様な男が女の右の首根にサバイバルナイフを突き刺した。
その刃先は頸動脈を剪断し、食道やら肺やら心臓やら脛骨のなんとか神経云々を破壊する様に深く刺さった。
それを引き抜き臓物を更に破壊し、呆然とした口の様な裂傷から鮮血が噴き出す。
女は頽(くずお)れ、無愛想なモノクロな心のコンクリートの地面に倒れる。
血がその地面に波及し、黒々と滲む。
恰(あたか)もコンクリートが悲哀や怨恨の浸潤されたかの様に。
何処からか「可及的速やかに解決する。」と毅然とした声が聞こえた。
近くに止まっている黒いニュービートルから聞こえている。
それは新主宰の太宰太郎(だざいたろう)の声だった。
地方の財政破綻について言及したもので、地方の財政は窮困とし、破竹の勢いで破綻していた。
その原因はやはり年金やら収賄やら汚職やら極めて悪質で陋劣な事が主であった。
それは前主宰のご都合主義的政策による成果だった。
それを左藤直木(さとうなおき)が批判した事により退陣した。
それは左藤は国民を塵芥の様にしか思っていないと言う事の証明になっているのに気づいた左藤は逆捩(さかね)じによるやりこめにより波及的に広がった民意によるのが大きかった。
彼は彼のウェブログでの前政党への批判的言挙げに対し前主宰が全人格否定的に論駁した事に、左藤が憤激し前主宰と前政党への野卑な言葉で駁激したのが国民の支持を得た。
その時彼を助長したのが太宰だった。
ゴブリンはその車に乗り込み何処かへ消えた。
雑踏が恐怖と不安の叫喚をする声が今頃耳に入った。
>僕は呆然自失と半跏(はんか)をして、瞠若したいた。
この猥雑な事が僕には何故生きているのかと同じにどういう事か理解出来なかった。
だから、僕は社会のせいだよと自分の浪人の惨めさや無力さを擦り付ける様に思った。
そんな自虐的考えに浸りながらも一度も機種変更した事がない携帯を取り出し救急車を要望しようとしたが、その携帯のスペックの瑕疵(かし)に愛着と煩わしさを思った。
この携帯は電話を授受出来るが、発信は出来ないのだ。
もっぱら電話をする様な事がない孤立主義の僕は気にもしていなかったから憮然とし、狼狽した。
「救急車だ。」と声がし、その勇ましい声の方にはグレーのヒッコリーのスーツを来たサラリーマン風の男が毅然といた。
>サラリーマンは頽れた女に救急処置を施そうと脈と息を確認し、確認したまま茫然自失と俯いていた。
「警察も。」と口が動いた様な気がした。
彼のスーツについた滲みがその寂寥感を物語った。
>僕はその場から立ち去ろうと立とうとしたが、足が痺れていて顔面から転倒した。
擦過傷が僕の社会に馴染もうとする気持ちに対する、社会の対応の様に出来た。
夕暮は切なさと憂いを誇張し、生きる元気を略奪している様に朱かった。