うりもの
その昔、フランスのパリに、おしゃれが大好きで
お金のない女の子がいました。
彼女は手持ちの帽子が少なかったので、
変化をつけるため、
造花のコサージュとリボンで、
少し古ぼけた帽子を飾りました。
そして、その帽子をかぶって町を歩きました。
すると、お金持ちのお嬢様たちが、
「ステキな帽子ね、売って下さらない?」
と、次々にやってきたのです。
「あたしのセンスは、お金になるんだわ。」
のちに「シャネル」を作り上げたココ・シャネルが、
自分のセンスを自覚した瞬間がこれだそうです。
フェイクの宝石や、お花、リボン。
その対極にある黒のシンプルなドレス。
それだけではあまり価値がない物に、
独自のセンスでとんでもない付加価値をつける。
ココ・シャネルってすごい人ですよ。
お店は怖くてよう入らんけど、
ココ・シャネルの自伝はおもしろいです。
でもそれって普通のシャネルの楽しみ方と違うか……
