ティファニーで買物を | 統合失調症の海をゆく

ティファニーで買物を

両耳にダイヤが欲しい。

き

と、思うようになったのは、20代も後半になってから。

この病気を抱えるようになってからです。

私は、学生時代はお安いピアスをしていましたが、

今はまったく、装飾品をつけません。

緊張感、ゼロ。

(女としてそれはどうかなぁ。

でも家事や作業はしやすいですよね。)

そんな時に、

ソニア・パークさんと飛田和緒さんの

エッセイを読みました。

お二人とも、

ダイヤのピアスをなさっているそうです。

『上品で何の服装にでも合わせやすい。』

『美しく上質な物をつけることで、自分の気持ちを

上げる事ができる。』

と、いうような事が書かれてありました。

ああ、これだ!と、思ったのです。

速攻で行きました。ティファニー。

ガラスのショーケースの中、輝くその姿。

見惚れて、すぐ下の、価格を見て、びっくり!

22

ほとんどまるまる当時の私の給料1か月分!!

ち、貯金はあります。買えます。

でも、「身の丈」ってあるでしょ。

迷い続けて、3年。

今、無職。

き

その小さな塊はキラキラと輝いて私を惑わせます。

「これからきっとあなたは、

ほぼ毎日ユニクロかジャージで過ごすのでしょう?

そんな日々でも、私は誇らかに彩ってあげるわよ?

私がいれば、

あなたは挫けた気持ちにならないんじゃない?

それに私には、流行りすたりもないわよ。」

それは、そうだけど、

でも、「身の丈」ってあるでしょ。

ち、貯金はあります。買えます。

母は、

「そのお金で新しい服を買い、髪を切りなさい。」

と、言います。

憧れの、ティファニー。

夢を買うかどうか、悩ましい日々です。