イジメテミタイ
最近、うちの車のカーステレオには、ずっと
スガシカオさんの「Clover」がセットしてありました。
そう、「ハチクロ」の影響ですとも。
歌詞もだいたい覚えて、運転時にはノリノリで合唱です。
で、今日は母とその車でお出かけ。
スガさんのハスキーで色っぽい声に合わせて、
私はハミングしました。
と、母が硬い声で、
「ぽこは、こういうのが好きなのかい?」
ぎくっとしました。
曲はちょうど、「イジメテミタイ」(以下歌詞冒頭抜粋)。
♪
ゴメンナサイ
会うたびにするだけしてきて 欲望にまかせて
ゴメンナサイ
その度にこんなに乱れて 体に悪いんじゃない?
♪
私は、こんなにも反省してない、
「ごめんなさい」
の発音を聞いたことがなかった。
愚弄するような、独特のイントネーション。
女が、
「そんなことないわよ、むしろ……」
と、言うことを確信している上っ面の謝罪。
さらに女を、倒錯した嗜虐の世界に誘う、
そして深みに、はまらせてゆく。
エロで卑怯で屈折な男の人の一面を覗ける、
名曲です。
でも、母にこれを聞かせる訳にはいきません。
「イヤ、そんなに好きって訳じゃないんだけどね~。」
と、軽い調子でいいながら、
CDをaikoに取り替えました。
いやぁ、冷や汗出ました。

