天国も地獄も
私は5センチのヒール靴を持っています。
普段はやっすいぺたんこサンダルを愛用する私ですが、
イザという時に活躍する、頼れるヤツです。
イザという時は、中々ないですが。
ふっ。
さてさて、mixiで再会した学生時代のお友達の
出産ラッシュにびっくりしています。
みんな、競い合うように赤ちゃんの写真をUP。
かわええです☆
ふと思いついて、母に言いました。
「本当なら、
孫がいてもおかしくないトシなんだよねぇ。
親不孝で、ごめんねー。」
我が3姉妹は、男を見る目がないのか、縁がないのか、
未だに全員独身です。
子どもなんて、全然できる気配ナシ。
「お姉ちゃんや○○(妹)は、
まだ、将来が分らないけれど……」
そう言った母をふと見ると、涙ぐんでいました。
「アンタには、女の幸せが味あわせて
あげられないかもしれないんだね……」
お母さん、そんなつもりで言った訳じゃないって!!
あーあ、泣かせちゃった。
元々、結婚願望が薄い私。
“結婚、妊娠、そして
育児のストレスが再発を呼ぶ可能性もある“
と思うと怖くて、
「40歳までは結婚しない!!」
と、宣言していました。
イヤ、出会いがあって縁があれば変わりますけどね。
あるかどうか分らんし、
今の自分の生活見てたら、
出会いっていうか新たに人と接する機会自体がないし。
お出かけ中に、赤ちゃんを抱いた同年代の家族と
すれちがうと、確かにちょっとひっかかります。
でも、この生活も悪いばっかりじゃないです。
必要な家事をこなして、
好きなマンガや本を読んで、DVD見て、
好きな服を着て、ささやかに欲しい物を買い、
そして、習い事に行く。
日本の独身貴族じゃなきゃ味わえないことばかりです。
(↑パラサイトシングルって言うの禁止(笑)!)
これでもうちょっと元気になって、
友達ともっと遊べるようになって、
仕事ができるようになれば、もっといい。
「ヒールのついた靴を、履かなくなった。」
おしゃれだった友達が言いました。
「子どもが生まれてからね、それどころじゃない。」
若輩者(と、言うには私は中途半端な年齢ですが)
が言うのは生意気ですが、
どんな人生を選んでも、
天国と地獄があると思うんですよ。
統失で独身だからこその、天国と地獄。
夫と子どもがいるからこその、天国と地獄って。
私はまだヒール靴を履くことができる。
当分、ずっとできる。
でも、私にはもしかしたら、
容赦なく孤独な老後が待っているかもしれない。
でも、私はきっと
子どもの進学や素行で心を痛めることはない。
夫との意見の食い違いや姑の勝手な振る舞いに
気を揉むことはないかもしれない。
どんな人生を選んでも、天国も地獄も待っている。
ならば、この与えられた状況で、
やれるだけやってみよう。
そんなことを考えながら、
今日も家事をし、工芸に通っています。
☆長文にお付き合い頂き、ありがとうございました☆




