天国も地獄も | 統合失調症の海をゆく

天国も地獄も


私は5センチのヒール靴を持っています。

は

普段はやっすいぺたんこサンダルを愛用する私ですが、

イザという時に活躍する、頼れるヤツです。

イザという時は、中々ないですが。

ふっ。

さてさて、mixiで再会した学生時代のお友達の

出産ラッシュにびっくりしています。

みんな、競い合うように赤ちゃんの写真をUP。

かわええです☆

ふと思いついて、母に言いました。

「本当なら、

孫がいてもおかしくないトシなんだよねぇ。

 親不孝で、ごめんねー。」

我が3姉妹は、男を見る目がないのか、縁がないのか、

未だに全員独身です。

子どもなんて、全然できる気配ナシ。

「お姉ちゃんや○○(妹)は、

まだ、将来が分らないけれど……」

そう言った母をふと見ると、涙ぐんでいました。

8

「アンタには、女の幸せが味あわせて

あげられないかもしれないんだね……」

お母さん、そんなつもりで言った訳じゃないって!!

あーあ、泣かせちゃった。

元々、結婚願望が薄い私。

“結婚、妊娠、そして

育児のストレスが再発を呼ぶ可能性もある“

と思うと怖くて、

「40歳までは結婚しない!!」

と、宣言していました。

イヤ、出会いがあって縁があれば変わりますけどね。

あるかどうか分らんし、

今の自分の生活見てたら、

出会いっていうか新たに人と接する機会自体がないし。

お出かけ中に、赤ちゃんを抱いた同年代の家族と

すれちがうと、確かにちょっとひっかかります。

ろ

でも、この生活も悪いばっかりじゃないです。

必要な家事をこなして、

好きなマンガや本を読んで、DVD見て、

好きな服を着て、ささやかに欲しい物を買い、

そして、習い事に行く。

日本の独身貴族じゃなきゃ味わえないことばかりです。

(↑パラサイトシングルって言うの禁止(笑)!)

これでもうちょっと元気になって、

友達ともっと遊べるようになって、

仕事ができるようになれば、もっといい。

「ヒールのついた靴を、履かなくなった。」

おしゃれだった友達が言いました。

「子どもが生まれてからね、それどころじゃない。」

若輩者(と、言うには私は中途半端な年齢ですが)

が言うのは生意気ですが、

どんな人生を選んでも、

天国と地獄があると思うんですよ。

統失で独身だからこその、天国と地獄。

夫と子どもがいるからこその、天国と地獄って。

私はまだヒール靴を履くことができる。

当分、ずっとできる。

でも、私にはもしかしたら、

容赦なく孤独な老後が待っているかもしれない。

5

でも、私はきっと

子どもの進学や素行で心を痛めることはない。

夫との意見の食い違いや姑の勝手な振る舞いに

気を揉むことはないかもしれない。

どんな人生を選んでも、天国も地獄も待っている。

ならば、この与えられた状況で、

やれるだけやってみよう。

13

そんなことを考えながら、

今日も家事をし、工芸に通っています。

☆長文にお付き合い頂き、ありがとうございました☆