うつくしい ということは PART3
寒かったので、ぐるっと散歩して時間をつぶし、
お店に行きなおしました。今度は開店していました。
店に入った瞬間、
“あ、清らかだ”
と、感じました。
ちいさなそば猪口を買い、会計をしてもらいます。
店員さんが一生懸命レジをしています。
他に欲しい物もあったので、
入荷時期を調べてもらいました。
手持ちぶさたなので、
ついつい店員さんに注目してしまいます。
……あれ?この人、ノーメーク?
ファンデなどは塗っているかもしれません。
でも、マスカラやアイシャドウは、
かけらもありません。
ほっぺたが、ほんのり自然に赤いだけ。
「それは、来月の始めに入荷されますよ。」
ぱっと顔をあげて、
私を見て笑ってくれたその人の表情が、
東京で見た女の中でも、とてもうつくしい。
と、感じました。
それでも次の日も私はがっつりメイクをしたし、
一人暮らしのそうじは手抜きだらけでした。
でも、時間ができた今は
そうじ機とぞうきんがけを毎日やってます。
そう、たまにはしゅろのほうきも使ってあげたら
いいかもしれないですよね。
