SWATの編成と任務 | SWAT BLOG

SWATの編成と任務

チーム編成としては基本的には、突入班、狙撃・監視班、交渉班などと役割にそって編成がなされる。


主な任務としては、普通の警察官では対応しきれない凶悪犯罪(例えば立て篭もり事件)に対して行動する。あくまでも警察官の特殊部隊のため、「犯人の無力化(殺害)」が目的では無く、「犯人を出来る限り逮捕」することが任務の目的となる。映画などではSWATが相手に銃を連射したり建物に突入するシーンが描かれるが、実際にはそのような銃撃戦になることは殆ど無く、多くは交渉人の説得に応じた犯人が投降して解決するため、武装チームが展開する事は滅多にない(突入班・狙撃班員達はこれを評して“Sit,Wait,And Talking―座って喋って待ってる”の略だ、と自らを揶揄する)。コロンバイン高校銃乱射事件、バージニア工科大学銃乱射事件等は例外中の例外である。


また、自殺志願者保護などでも彼らのノウハウが生かされることがある。


SWATは、その任務の性格上、建築物の中に突入して犯人を取り押さえるCQB(Close Quarter Battle:近接・接近戦闘)という技術が発達している。同じアメリカの特殊部隊(デルタフォース、Navy SEALsなど)や、GSG-9(ドイツ連邦警察国境警備隊 第9グループ)といった他国の特殊部隊とも合同訓練を行い技量の向上に努めている。


アメリカでは毎年『World SWAT Challenge』と呼ばれるSWATチームの能力を競う世界大会が開かれており、2006年はアーカンソー州リトルロックで3月に開催された。今大会ではドイツGSG-9が優勝したが、上位20チームの内、準優勝のサンアントニオ市警SWATチーム(米国テキサス州サンアントニオ市)を筆頭に、テキサス州のチームが6つ入っている。