わたしはショックで動けなかった。
半年間、遺影のまえで泣き続けていた。
母の家を離れることもできなかった。
夫と娘と別居し、母の実家に住み続けていた。
もう一人の育ての母を介護しながら
海に近い実母の家で育ての母を介護しながら
半年間動けなかった。
お尻に床ずれができた。
座りすぎ。
育ての母は、熱が出たので、大事をとって短期入院していた。
たった一人、また遺影を見つめて涙を流していた。
トイレに行きたくなって、キッチンを通り抜け、
トイレに向かう途中
おもちゃは箱を飛び出して、踊るおもちゃのちゃっちゃっちゃ!
的な!
冷蔵庫が、流し台が、柱時計が、ぐわんぐわんと、動き出し、
家中の家具たちが、
声にならない声で、わたしに話しかけてきたんです。
「ずっと、そばにいるよ、あなたがうまれてきたときから、ずっと見守っているんだから、安心しなさい」
言葉でそう聞こえたわけではありません。
この想いを伝えるために、母の魂が
冷蔵庫をゆがませて、わたしを驚かせて、注意をひきたかったんじゃないかなと
考えています。
そんなの、幻想だよ!
といってしまえばそうなのかもしれませんが、
私は性格がひねくれていて、さまざまなセラピー、たとえばヒプノセラピーだとか
インナーチャイルドワークとか、ワーク系、イメージして見えたものを言ってください的なセラピーはまったく受け付けられないくらい、心を閉ざした人間で、
暗示にもかかりませんし、催眠術もかかりません。
幻覚も幻想もありません。
なので、信じてくださいとまでは思いませんが、
魂は、みるにみかねると、話しかけてくることがあると
思っています。
信念をもって。
ゆがんで拡大していく冷蔵庫おばけの思い出。
2016年8月の霊的体験です。