182名(年齢:74.9±5.5)を分析した結果,認知症を「悲しい(83.2%)」,「怖い(87.3%)」,「恥ずかしい(62.5%)」,「大切にされない(70.3%)」とイメージしていた。また,「もの忘れ外来」があることを知っている人は53.4%のみであり,70%は「病院に行っても治らない」と答えていた。「恥ずかしい」「治らない」と答えた人は,そう答えなかった人に比べて有意に「受診に対して抵抗がある」と答えていた。【結論】認知機能低下の初期段階で受診行動を可能にする方法として,高齢者のもつ認知症に対するネガティブなイメージを低めること,「もの忘れ外来」を身近なものとして感じられる開かれた場にすること,認知症に対する正しい知識を周知することが示唆された。

公開日:2011-11-21
高齢者における「認知症」に関する
イメージと知識
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