王様の耳は…… -2ページ目

王様の耳は……

暇なときに適当なテーマで書きます。
ただそれだけ。
間違って読んでしまっても、井戸に何か叫んでるよとでも思って
軽く流してくださいな。

半年に一度のお楽しみ、キャイ~ンの「ミ社ラン」。

今期も放送され、当然見た。

 

冒頭でカンペに「面白い回答を」なんて書いていたことに関して、天野君が「結果笑えれば良いじゃない」と言っていたが、まさにそういう番組だよね。

だからますだおかだの岡田さんも「肩に力入れなくていい」って言えるわけだし。

キャイ~ンを始めとした出演者の面々が本当に楽しく番組を進めて、そして面白い!

 

考えたらキャイ~ンの番組ってそういうの多いね。

企画内容でガチガチに笑いを取りに行く番組もあるが、「もしもツアーズ」のように番組の趣旨はツアーの提案で、何か面白い趣向を入れてきているわけでなく、その場その場の状況に合わせて笑いを取っていく。

メインとは言えども出演者に威圧感を与えるわけでもないので他の出演者も気楽に番組を進行でき、会話の基本に「漫才」がある二人だからこそ無理に企画で笑いを取りに行かなくても成り立つというか、それがキャイ~ンの色なのかもしれない。

 

そして今回の「ミ社ラン」も、二人の掛け合いが面白かった!

「間取り」ではなく「間取り図」だったから天野君の回答が不正解だったときとか、ウドちゃんが無理矢理トースターを引っ張り出して大わらわの時とかの二人のやり取りでめちゃめちゃ笑ったよ!

そこに他のメンバーも加わって番組中大騒ぎで、もう笑いっぱなし!

 

最後に「次回もお楽しみに」って書いていたし、一応次もやるだろうということで、また半年間楽しみに待つとしよう。

最初っから見なかったり、途中で脱落したりした1月期のテレビドラマ。

まああまりドラマを見る方ではなく、全く見ない時の方が多いから別に珍しくもない。

むしろ3本も見ていた去年の10月期がおかしいくらい。

 

で、1月期で唯一まともに見たのが「スーパーサラリーマン左江内氏」。

藤子不二雄先生の大ファンであるので、原作となる「中年スーパーマン左江内氏」も読んだことがある。

その流れでドラマも見てみたってところだな。

まあ原作とは全然違ったけど。

 

一応家族の名前は同じだったが、奥さんは結婚生活維持するの無理だろってくらい悪妻で、子供たちも父親を粗略に扱いすぎで、原作でも大して重く扱われていないのは同じだがあそこまでひどくはない。

むしろあんな家族に囲まれて生活している左江内氏は「冴えない」なんてレベルを越えちゃってるね。

普通の冴えないサラリーマンがスーパーマンになるというおかしさをメインの原作だが、ドラマの方は周りのひどさが飛び抜けてしまって、その部分が薄くなってしまいとっ散らかっちゃった印象だね。

もはや原作とは別物と言っていいだろう。

一応、出世の順番を飛ばされたの腹いせに順番を守らず割り込みした一般市民にスーパーマンの力を使って痛めつけてしまって反省するというシーンくらいかな、原作にあるエピソードを使ったのは。

最終回で「キャプテンマン」と名乗るパーマンマスクみたいなのを被った太めのキャラが出てくるのも、原作の最終回にパーやんが出てくるのに近いと言えば近い。

 

まあそんな原作から逸脱したとは言え、それなりに楽しめたとも言えるかね。

笑えるシーンも結構あったし。

 

ただ一つのボケを引っ張りすぎだなというところはあった。

脚本・演出を手掛けた人はどうやらそれなりに有名な人だそうで、深夜ドラマとかで独特な世界観を表現する人なんだと言う話を聞いたが、ちょっと自分には合わないかなと感じた。

特に小池刑事のシーンがとにかく長い!

藤子不二雄で小池さんとなると、あのラーメン好きから持ってきたのだろうが、まあそれはどうでもよく、本当しつこいくらい同じボケを延々と引っ張りながら続けているのがなんだかウンザリしてくる。

もちろん笑える時もあるのだけれど、もっとポンポンポンと先に進んでいくドタバタなコメディが好みだから、あの長さはちょいとつらい。

その点、主演の堤真一さんのところは良かったね。

同じような小ネタのシーンでも、堤さんの間の取り方が非常にうまいッ!

もはや大物とも言えるベテランの役者さんだから、演出家の方も強く言えなかったのか、本人のテクニックが優れているのか、堤さんのそういうシーンは安心して見ていられたし面白かった!

むしろ堤さんを見たくてドラマを見ていたと言っても過言ではないな。

 

ちょっと話はそれるが、小池刑事を演じたムロツヨシさんが前に「プレミアの巣窟」に来た時に出演舞台の宣伝をしていたけど、その時VTRに出てきた演出の人が今回の演出の人なのだろうか?

ムロさんが鍋料理得意で、それを振舞わせるためにキャスティングしている人もいるとか言う話をしていたと記憶している。

司会の天野君が「まさに胃袋をつかんでいる」なんてツッコんでいたね。

 

まあそんな話はどうでも良くて、もう一つの難点は奥さんの言い分があまりにもひどくてドン引きしたところかな。

旦那の仕事を軽視して無茶なお願いして、断ろうものなら悪口雑言。

で、自分は家事一般全くせずただひたすらぐうたらしているという。

作り話とは言えども見ていてイライラしたな。

いろいろ言われたのか、遊園地の回では「パパも子供のことを考えているところを見せたい」的な感じで娘がフォローしていたが、その内容が強引過ぎてむしろ逆効果だった。

また最終回でバスジャックが主人公にナイフを振りかざした時に旦那をかばって、「この人に暴力をふるって良いのは私だけ」なんて、もはやお約束とも言える歪んだ愛情表現でごまかしても、お決まり過ぎてこれまでのことがチャラになるどころか余計にイラッと来た。

 

なんか不満ばっかり書いちゃった感じだが、一応最後まで見たわけだから全体としては面白かった。

最後も結局スーパーマン続けることになったわけだから、続編があるならまた見るかも。

まあ、なさそうだけど……。

 

あとはエンディングのダンスシーンか。

世間では「逃げ恥」こと前の期のTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の2番煎じとか言われていたそうだ。

そんな前期のドラマから早々に持ってこれるほど簡単に準備できるものではないだろうから偶然だろうが、確かにタイミングが悪かったかもね。

あのドラマのエンディングの「恋ダンス」があれだけはやった直後だったからねえ。

自分も「逃げ恥」見ていたから、1話目でエンディング曲の前奏流れながらのダイジェスト的静止画を見た時、その雰囲気から「なんか嫌な予感がする」と思った。

そしたら出演者が踊り出して、「やっぱりかーーー!」とテレビの前で叫んじゃったよ。

なのは洋菓子店のいい仕事、最終巻となる第7巻を読んだ。

もう発売されてから数か月が経つわけで、ようやく読んだと言える。

忙しいのもあるけど、そんな漫画一冊読めないほど忙しいわけでもなく、やはりどこか最終巻を読みたくないという気持ちもあったのだと思う。

テレビドラマとかでよくあるのだよね。

毎週録画してみていたドラマの最終話をずっと見ないままになってしまうこと。

見たら終わってしまうのが何か嫌で。

 

この漫画の感想の度に、縦軸の進むのが早くてたたみに入っている印象を受けていたが、やはり終わりましたかというところ。

終わりの方はかなり暗めで重めだったが、それなりに綺麗に終わったのではという感じだった。

タイム兄さんの心の闇が明るみになって、セージ君との兄弟げんかの末、お互いの気持ちをぶつけあう。

よくあるパターンではあるが、これまで捉えどころがなく適当な行動で周りを振り回し、かつ、さらには店のためにセージ君とほの香さんをくっつけるよう二人を手のひらの上で転がして自分勝手な理屈を振りかざしていたタイム兄さんだからこそ、意味のある展開だったと思う。

なんかこのまま思い通りに行くのはなんだかなあ、と思っていたところのあの終盤は良かった。

セージ君がいろいろ悩みながらも、タイム兄さんに並ぶ存在になったのかなと思う。

そして、一応店主の座に就いたセージ君が自分なりのやり方で店を盛り上げていたのもきれいなエンディングだったのかなと。

店を離れて旅に出たタイム兄さんも含めて。

 

終わってみて、全体的にこの物語は「身内に認めてもらいたい人たちの物語」なのかなと思った。

タイム兄さんはおじいさんに、セージ君はそのタイム兄さんに。

ただの尊敬する他人であればただただ努力するところだし、すんなり諦めることもできる。

しかし、身内だと諦めた後でも付きまとう存在だから簡単には諦められず、そして身内だから「認めてくれてもいいじゃないか」という甘えもあり、余計に複雑にこんがらがっていく。

そして身内だからずっとそばにいてくれるというところもどこかあるのだろうが、この物語はおじいさんはボケて、お兄さんはいつ消えるかわからない幽霊となる。

それをギャグっぽく描いてはいるところもあるが、それが重くのしかかってくるのが後半だった。

前作神のみから思っていたが、この作者さんは前半ギャグで書いていたことが後半最もシリアスにのしかかっていくという流れが本当うまいなあ。

 

いろいろともっと深堀してほしいところもあったが、最も描きたい「兄弟の物語」は描けてたのかなとは思う。

 

さて、最後もヒロインの感想を書こうかなと。

最後だから、最初の扉絵に出てきたあの三人について。

 

・白川かの香

勝負に負けて自暴自棄になったセージ君を突き放しながらも励ますさまは、まさに「幼なじみ」!

最後までオーソドックスな幼なじみを見せてくれたかの香ちゃん、なの菓子で一番好きなヒロインかもと思っていたが、最後でもはや確信しましたな。

またサラッと「好きだよ」なんて言っちゃって。

あれにはセージ君もそりゃ顔を赤らめますわ。

それが決意の告白って感じじゃなくて、日常での台詞ってところにも幼なじみらしさを感じる。

最終回のメイド姿もかわいいし。

上に書いたように、「身内に認めてもらいたい人たちの物語」と考えると、かの香ちゃんの場合は姉であるほの香さんがその対象になるのだろうが、そこらへんはあまり掘り下げられなかったのはちょっと残念。

 

・言葉・S・サリンジャー

初登場時からギャグ要因だったが、この子もまたこの作者さんお得意のギャグっぽく書いた部分がシリアスに変わることを体現したね。

タイム兄さんやセージ君同様に、この子も父親に認めてもらいたい人だったのが印象的。

初登場時に「それは理屈だ」と批判する父親に「理屈ではなく理論です」と回想的に言うシーンがあるが、おそらくそのことを面と向かって父親に言ったことはないのだろうな。

何か反論しようと試みるが、父親に一蹴されると「わかりました」とすぐに受け入れる。

子供時代から普通に気付くことが気付けないことに対するコンプレックスがあることも作用しているのだろうと思った。

その弱点をカバーするように理論武装したにもかかわらず、それでも父親には逆らえない。

無表情だが、いや無表情なだけに、そんな心の葛藤が見られて、より一層言葉を好きになった。

まあ最後唐突に父親に逆らっていたわけだが、話数があればそこに至るまでの心の動きをもっと丁寧に描くことができていただろうにと思うとそれもまたちょっと残念かな。

とは言え最終回までおかしな理論でとんちんかんな行動を取っていたのは、言葉らしさ継続で終わって良かった。

 

・白川ほの香

途中いろいろ書きすぎたのか、最終巻はあまり出番のなかったほの香さん。

でもタイムくんとの関係性がどこか前向きでホッとしたというのが正直なところ。

セージ君に対しては結局恋愛感情というところには至らなかったようだが、やはりこの人はセージ君を「好きな人の弟」として扱うのが最もしっくりくるのかと。

「タイムくんを助けてあげて」と言ってあくまでもタイムくんを気遣うところが良い!

それでもタイムくんがすでに死んでいることは変わらず、結局ほの香さんの恋は成就しないのかと思うとなんだか寂しいね。

最後までそのことを知らされなかったことも、それで良かったのかなあ?……なんて。

とは言え、最後タイムくんの口から「ほの香さんにもずいぶん悪いことをしました。」という台詞が聞けたのは良かったかな。

旅をするタイムくんからほの香さんにハガキが届いたりね。

(実際に出したのは祐天くんかもしれないけど)

結局最後までほの香さんに自分が死んでいることを伝えられなかったタイムくんも、やはりほの香さんのことが好きなのだろうなあと思うと、この年長者幼なじみコンビにはなんとも切ないエンディングだった。

 

作者さんのブログによると、いろいろな事情で終わらせたというなの菓子。

確かにもっといろいろと見たかったな。

上にも書いたかの香とほの香の関係や、言葉が父親に逆らうまでの心の動きとか。

タイムくんがなぜ死んだのかというのも、客に文句を言いに行った時の不慮の事故と言うだけではなく、何と殺されたのだそうな、とか。

それでもタイム・セージの兄弟関係の進展という、作者さんがもっとも描きたかったであろうことはきれいに描き切れていたのは、正直に良かったと思う。

 

作者さんの次回作も期待しています。