モンテッソーリに触れて】
石橋をたたいてたたいて結局渡らないくらい慎重な性格の息子が『モンテッソーリ カタリナ子供の家』の体験に伺ったのは幼稚園に入園する半年前のことでした。
それまで母親の私と離れることがない毎日を過ごしていた息子にとって、母子分離は初めての体験で最初の頃は少し戸惑いも見られました。
まだまだ上手く話せなかったことにもジレンマを感じていた年頃でしたが、拙い言葉でゆっくり話しても先生がじっくり話を聞いてくださり、教室の雰囲気にもだんだん慣れて一人で通えるようになるまでにはそれほど時間はかかりませんでした。
お教室は半年に一度、見学する機会がありました。
モンテッソーリ教育はご存知の方も多いとは思いますが、子供自身でやりたいお仕事を選びます。そして、そのお仕事には必ず手順というかルールが存在するのでそのルールを説明する必要があります。
通常何かを子供に説明する場合、私は口頭で必要以上に多くの言葉を選んで説明することに力を注いでいましたし、それが正しい方法だとも思っていました。
ところがお教室を見学した際に目にしたのは、口で説明するのではなく、まずは先生のやる事を見せるという方法を徹底して行っていました。
見ててと言われて大人しく子供は見ていられるものだろうかと不思議に思いましたが、子供は少しも見逃さないぞという意思を持った目でしっかりと先生のやる事を見ていました。
自分でやりたいお仕事を選ぶ理由がそこにあるのだと気付きました。大人でもやりたくないことや興味のないことを説明されてもあまり耳に入ってきませんが、子供は素直な分それがより顕著なのかもしれません。
前述した通り、何事にも慎重な息子にとって何度も何度も長い時には何ヶ月も同じお仕事を繰り返しやっていました。
焦ることなく自分が納得できた時に初めて次の新しいお仕事に進めばいいというモンテッソーリのスタイルは、慎重派の息子にはとても合っていたのかもしれません。
本人が納得して進むことで自信に繋がり、それが一つ二つと増えていくことで自己肯定感が徐々に積み上げられていくのを感じました。
小学3年生になった今でも何度も何度も同じ本や映像を観ますが、納得するまで繰り返すことで自分のペースで内容をより深く理解し、知識という財産を増やしているように思います。