武者「どうも、武者でござる。今回は前回に続いて農丸のお話です」
(σωσ)「早速行こう!」
今回は肩の甲冑(というより、忍装束。以降、忍装束)になります。
(σωσ)「まずは完成図をご覧いただこう」
精太「なるほど。確かに農丸殿の忍装束ですね」
(σωσ)「瞬発的に見るとパーフェクトな出来感はある」
(σωσ)「い、いや、あくまでも個人的な感覚というか、満足感の問題だからね???」
ナツオ個人の満足感はさて置き。
基本的に忍装束(肩)に関しては松田 竜さんの作例と戦法は一緒になります。
ベースはBB戦士NT-1アレックスの肩パーツ。
↑絶妙にレアキット
(σωσ)「ただ、レジェンドBB基準で見ると、大きさはガッツリと違和感はないんだけど、そのままでは武者さんの肩に付かないのである」
これを素組として組み込もうとしても、武者さんの肩の幅のほうが大きいため、挟み込むことはできません。
なので、1mmプラ板で幅増しを実施することで、挟み込みを可能としています。
そして、本家アレックスは肩のでっぱり(フック?)は空洞になっているので、これはパテとプラ板を駆使して埋めてしまいます。同時にメリハリを出すために大型化。
ついでにこの時代のキットの特徴でもあるであろうハイディテールをブッ潰します。これはBB戦士としてというか、キャラクター性を出すためです。
表面積についても、そのままだとやはり武者さんの肩のほうが大きいので、こちらも1mmプラ板で延長。
もう一つ工作として、前回お話した角リベットを一つ付けます。
(σωσ)「前回、リベット作るのに苦労したわーって話をしたんだけど、まだ終わってなかったんだね」
旧キット・武者農丸のパーツでは、このリベットは4つ存在している。
前回、手甲に3つ装着しています。
つまり、残り一つをどこかに付けなければいけない。
そこで、松田 竜さんの作例を参考に、肩に1つで対応。
ある意味では旧キットとプロモデラーのハイブリッドです。
(σωσ)「最後に農丸さん、もとい隠密さんのチャームポイント的な農の文字」
精太「これが地味に戦いでしたね・・・」
(σωσ)「全くだよ・・・」
「農」の文字が左の忍装束にあるわけですが、こればっかりはさすがに市販品とかそういうレベルの話ではないので、当然自分で彫り込みます。
同時に、縁の円状のパーツも頭を悩ませます。
(σωσ)「頼みのコトブキヤさんのリベットも、大きさはちょうど良くても、内部に文字を彫り込めるだけの空間がないんだよねぇ・・・」
当初はコトブキヤさんのパーツでどうにかできると踏んでいたんですが、合わせてみると無理だと分かり、どうしたものかと思っていたところ、いい感じのパーツに出会います。
ウェーブから出ているプロペラントタンクです。
(σωσ)「モナカ構造だけど、合わせた時の直径のちょうど良さと、空間の大きさ。パーフェクトだよ」
精太「しかし、それだけ処理もしなければなりませんが・・・」
(σωσ)「それを恐れていては進まないのだよ、精太くん!!」
モナカ構造なのは仕方がないので、合わせて瞬間接着剤で処理。
絶妙にプラの厚みが違うので、丸い口径の金属ヤスリや紙ヤスリを多用で処理。
それを左肩に貼り付けて、厚みを調整しつつ、縁を削ってRを出すようにしていきます。
別に気にならない人はそれでもいいのだけど、この農のバッチ的なディテールは縁が角系より、丸みがあったほうがいいのはナツオ個人の感覚です。
縁を付けたら、そこから農の文字を刻んでいきます。
さすがに一発でできないから(当然、かなり細かい作業なので彫り込み過ぎたり、他の筋彫りと同化させたりする)、瞬間カラーパテを多用して整形。
これで見えるところの工作は基本的に終了。
(σωσ)「接続方法はこちら!」
裏は愛用のタミヤのエポキシパテで空洞を埋めつつ、武者さんに付属の接続パーツを利用します。
(σωσ)「松田 竜さんのようにできたらカッコイイんだろうけど、ああいう技量が全くないからなぁ・・・」
精太「しかし、これはこれで微妙に難しいことをしているような・・・」
武者さんの接続パーツをそのままくっ付けようとしても、微妙に角度があったり、スペーサーを挟まないと安定しないのです。
なのでナツオ版では、プラ板の積層でスペーサーを自作。
スペーサーは武者さんの接続パーツに幅を合わせつつ、取り付け角度を調整するために台形になるように整形。そして忍装束に接続です。
(σωσ)「っていう感じかな」
武者「精太と同じく、肩には悩まされますね」
精太「皆が一緒だと楽なのでしょうが、そうではないですからね・・・」
それがキャラクター性というものなのである。
(σωσ)「他にも色々してるんだけど、本体に組み込んだ時に紹介することにするよ。写真でポーンと写して言葉にするだけでは分からないこともあるのだ」
武者「肩には必ず何かありますね・・・」
(σωσ)「それが武者七人衆。もとい、旧キットをレジェンド化するということなのである」
精太「ではまた次回!」
(σωσ)「そろそろZZも上げていかないとね。マズイ」
精太「次回を待ってください!」
(σωσ)「見てくれる君に感謝!」