帰り道

君が隣にいる

なんて話しかければいいのか

わからなくて

ちょっと俯いて歩く


もうすぐ分かれ道

焦る僕は

俯いている君の横顔を見て

ちょっとだけ君に近寄る


あっ


ほんの少しだけ触れた指

ほんのりとが暖かい

顔を上げると

視線が交わる


桜色に染まった頬

恥ずかしそうな上目遣い

鼓動が早くなって

視線を外す


また少し俯いて歩きだす

分かれ道

僕は右

君は左



小さな声で

またね

背中を向けて

歩きだす


明日こそ

明日こそ

この気持ちを

君に