侍ジャパンはドミニカ共和国、米国そして韓国を倒して東京五輪唯一全勝で決勝戦を迎えた。

第一、二戦ともに相手に先制点を許し、終盤でサヨナラ勝ちというどっちへ転んでもおかしくないゲームだっただけに決してダントツの強さでこの日を迎えたわけではない。ただ、韓国戦は5回まで2-0で勝っていながら中盤に追いつかれ、非常に厳しいゲーム展開の中、8回うら2死満塁で山田(ヤクルト)がもう少しでホームランという値千金の2塁打を放ち、走者一掃5-2で勝利、因縁の相手を倒しての決勝にコマを進めた侍日本の強さを見た思いだった。ここまで来たからには絶対米国を破って金メダルを獲得してもらいたい。

 

先発は日本が森下(広島)投手で米国がニック・マルチネス(ソフトバンク)。今回の東京五輪で投手陣のエース的な存在は山本(オリックス)だが、二日前の韓国戦で投げているので森下を先発にしたのだろうが、ソフトボールの決勝戦の上野と同様、中二日でもエースの山本を先発で投げられるところまで投げさせてもらいたかった。中二日ではきついかもしれないが、山本は22歳と若いし、ツーシーム、フォークといった角度のある落ちるボールとスライダー、カーブと速球など球の種類、球質等どちらをとってもエースにふさわしい投手は山本以外日本にいないので米国打線にはうってつけだと思っている。稲葉監督は先発森下を投げられるだけ投げさせて途中から継投で山本を使うつもりなのだろうか。

 

意外なのは青柳(阪神)が米国打線にうってつけと思っていたが、いきなり連打された後、3ランを浴びるなど1イニングも持たずにKO、初戦でも7回ドミニカ戦で2点先制されるなど機能していない。速い下手投げ投手が有効かと思ったら、日本が攻略にてこずった韓国の下手投げ投手から米国は4点を奪っていることを考えると青柳タイプのピッチャーにはとことん強いのが分かる。

 

 

前回の米国戦で気づいたのは米国の投手はランナーをあまり気にしていない感じを受けた。先発マルチネスは日本球界でやってるので警戒しなければならないが、米国でプレーしている投手については、ランナーを出したら足を使った攻撃が有効だと思うし、追加点のカギになるだろう。打線では主軸の4番誠也(広島)と5番浅村にタイムリーが出てないところが気がかりだ。その一方で坂本、山田そして甲斐(ソフトバンク)の相手投手に対応したバッティング、投手のリード共攻守にわたる活躍が頼もしい限りだ。東京五輪の有終の美を野球の金メダルで終わらせたい。侍ジャパンの健闘を祈る!