似たような番組がいくつかあるが、今回見たのはテレ朝の「世界の村で発見!こんなところに日本人」。
元宝ジェンヌの真琴つばささんが南米ブラジルに住む日系2世の田中照子さんを訪ねた。
ハウメイランドエステルに住む照子さんは富山県出身で5歳のとき両親とブラジルに渡った。現在90歳の照子さんは、顔のしわはともかく、とてもこの年齢とは思えないほど元気で記憶力もよく、子供のころから父親から日本人の礼儀と精神、道徳観、誇りを厳しく教育された。それを自分の7人の子供たちにもしっかり教え込んだ。そして今子供たちが立派に社会人として育っているのは、自分が父親から受けた教育にあると確信している。そして今でも日本人の魂と誇りを持ち続けている。
あとで知ったのだが照子さんはサッカーJリーグ元浦和レッズの選手で現京都サンガF・C所属、また日本代表として活躍した田中マルクス闘莉王の祖母だったのだ。そして闘莉王の父親は照子さんの次男隆二さん(弁護士)だった。闘莉王は非常にやんちゃで落ち着きのない子供で妹たちをよく泣かしたりしたが、隆二さんは照子さんから教えてもらったように厳しく躾けたという。照子さんは今田中家の人たちがブラジル社会で立派に生きているのは1世である父親の教育があったからこそ、と思っている。そして自分の子供や孫が一番の宝だと語っている。
今、むしろ本国である日本の方が親族間の絆や関係が希薄になったり、おかしくなっている。親の子供虐待、中高生の親へ反発、親族間の遺産相続の争いが絶えない。国としては発展したものの、その反面大切な心や精神的な結びつきが失われている。逆に昔の日本人の精神性や大和魂、心の絆など人間としての大切なものを生存者が少なくなった日系移民から学ぶべきだ、とつくづく思った。