漬物が好きでキュウリや大根、カブの漬物はよく買ってきてご飯のおかずに食べる。漬物といえば京漬物が有名だ。味が薄く、上品なところが塩辛く漬けてある東北や関東の漬物とは全く異質なものだ。初めて今年桜の時期に京都を訪れ、漬けものを買ってきて実際食べてみたがやはり美味しさは格別だった。どこのメーカーのものが美味しいのかその違いはわからないが、駅などで売られているものを見ると「大安」というメーカー漬物が多かった。

 河野遥さんの著書「京都物語」によれば西本願寺の目の前に「西利」という有名な漬物やメーカーがあり、そこの取締役営業部長平井誠一氏からうかがったところによると京漬物はワインやシャンパンによく合うという。私など居酒屋で焼き魚や焼き鳥を肴にビールや梅酒サワーを呑み、つまみの絞めのような感じで最後に漬けものを注文するが、ワインやシャンパンに合うというのを聞いたのは初めてである。

 しかし薄味であっさりしている京漬物は、いろいろな料理を食べたあと、口の中を整える口直しとして、いわばデザートの役割をしていた歴史があると聞いてわかるような気がした。ちょうどフランスのコース料理の最後にチーズが出てくるが、その日本版という捉え方をしている人がいるのも頷ける