名古屋ドームでの優勝を決める大事な4連戦にヤクルトは一つも勝てずに完敗、これで優勝の可能性はほぼなくなった。その要因は打線があまりにも打てなさすぎたことに尽きる。中日の4戦の合計得点数が12に対しヤクルトはたったの4に過ぎない。そのうち2試合完封負け。特にクリンナップの不甲斐なさが目立った。
中日のチーム打率はセリーグ最下位の2割2分程度しかない。それでも優勝争いの堂々トップにいることは投手力の安定以外の何者でもない。対象的に横浜が打線はいいのに毎年最下位に甘んじているのも投手陣が安定していないことが要因だ。それを知り尽くし、優勝争いができるチームつくりをしてきた落合監督の手腕はさすがというしかない。
チームにとって最も大事なファンをないがしろにするようなファン感謝デーに顔を見せなかったり、マスコミに対する横柄さから人間として疑問視されるところがあるが、毎年Bクラスになったことがない点は監督としての力量は誰もが認めるところだろう。
前半の成績からして中日には大きく勝ち越し、優勝争いになっても苦手だった阪神とだと心配材料が多かったが、中日なら安心と思っていた。ところが後半谷繁の復帰が対ヤクルト戦のこれまでの中日の苦手意識を払拭させた、といっていいだろう。ヤクルト敗戦の裏には必ずといっていいくらい谷繁の名があった。それにそれまでヤクルト戦にほとんど出場機会がなく、苦手意識がなかった平田の活躍がチームのこれまでのヤクルト戦に対する意識を変えるきっかけになったように思われる。
前半3敗しかしてない中日に後半ほとんど勝てなくなったこと、9連勝した9月以降のクリンナップの不振、由規、村中のリタイア、左右のエースの一時的ではあるが体調不良がこれまで2位以下を大きく引き離し、優勝街道をまっしぐらだったヤクルトにブレーキをかけた。
そして最も大事な優勝を決する中日との天王山にチーム状態がどん底状態のヤクルトと、最高の状態に持ってきた中日がぶつかった。試合前から力の差を感じていたが、まさかこれほどまでヤクルト打線が不調だとは・・・。
小川監督は負けても選手を責めることはない。勝つと選手を褒め、負けると自分で責任をかぶる。これは楽天星野監督とは対照的だ。落合監督もマスコミの前であまり選手の悪口は言わないが、選手には厳しい。ヤクルト、中日いずれも選手は優勝したいと思っているはずだ。しかし優勝して監督を胴上げしたいと口々に言うのはヤクルトの選手に圧倒的に多い。日ごろの小川監督の人柄の裏返しだろう。だからこそヤクルトの優勝を心から願っていたファンとしては悔しいし、残念でならない。