今年ヤクルトに入団し、目覚ましい活躍をしているのが、「カリブの怪人」の異名を持つバレンティン選手である。目下打率386厘、本塁打13、打点20で打率、本塁打部門でセリーグトップ、打点がわずか1差で2位という見事な成績を納めている。
ヤクルト球団にはこれまで日本球界で活躍した多くの選手がいる。そのためヤクルトは外国人選手をスカウトするのが上手だとよく言われる。しかし私は決してそうではないと思う。巨人や阪神の方がはるかに実績を持っている選手を獲得している。ヤクルトは金持ち球団ではないのでどうしても大リーグ傘下の選手が多い。
中には大リーグを一度経験してファームに戻った選手もいる。今在籍しているバレンもホワイトセルもそういう選手だ。今年巨人に入団したライアルなどより契約金ではるかに落ちるだろうが、これまでの活躍には雲泥の差である。
高い買い物をした巨人に対して格安のヤクルトがはるかに得したことになる。なぜそんなことになるのかといえば、打者であればチームの打撃コーチの的確なアドバイスと本人の潜在能力を生かした選手の育成法、そして最終的にはやる気だろうと思う。もうひとつ加えれば選手の使い方にもある。さらにチームが持つ雰囲気、この最後のチームの雰囲気、体質こそ大事な要素だと思う。ヤクルのスカウトは助っ人獲得がうまいといわれるが、そうではなく選手を育てる土壌とも言われるチームの雰囲気に秘訣があると思う。