昨日は本当に不思議な天気だった。ちょうど青山葬儀所でキャンディーズのスーちゃん、こと田中好子さんの葬儀が行われていた頃だっただろう。朝の晴天がまるで嘘のように日昼にもかかわらず、黒い雲に覆われ、いきなり暴風が吹き荒れ、雷がとどろき、大粒の雨がしばらく続いた。


 それはまるで天が田中好子さんの死を嘆き悲しんでいるかのような出来事だった。そして出棺の頃になると、すっかり雨がやみ雷もおさまり、空は何事もなかったように再び春ののどかな晴天に戻ったのだ。そしてスーちゃんは太陽がさんさんと降り注ぐ素晴らしい条件の中で天国へ旅立って行った。


 3月29日に録音されたという最後のメッセージが葬儀会場に流された。一生懸命病気と闘ってきたけど負けるかもしれない。自分が天国行ったら被災地の方々に天国からお役に立ちたい。そして最後に幸せな人生だったことを心から感謝します、という言葉で終わっていた。


 おそらく死を覚悟してふきこんだメッセージだっただろうが、死を直前にして心を乱すことなく被災地の方やこれまで世話になった方への感謝の言葉にはこころうたれ、いっそう聞いている人の涙を誘う。心から冥福をお祈りしたい。