アメリカとの優勝をかけた日本時間朝8時からの決勝戦は平日だったため仕事で見ることができなかった。決勝戦が投手戦になるのか、あるいは打撃戦になるのか全く予想がつかなかった。日本人のある野球評論家によれば、準決勝のキューバ戦に14-2で圧勝したアメリカとは対照的に日本は0-3でメキシコに負けていたゲームをひっくり返して勝った。つまり余裕の勝利と、負けてもおかしくない3点ビハインドを覆して逆転サヨナラ勝利を飾った日本とでは決勝に臨む選手のポテンシャルが違うので日本の方が有利だと言っていたのが印象に残った。
11時半過ぎ侍ジャパンが3-2で熾烈なゲームで米国を破りWBC三度目の優勝を果たしたことを同僚から聞いた。しかも米国の最後の打者がキャプテントラウトVS大谷のエンゼルスの同僚同士の対決というWBCでなくては見れないドラマのようなものだった。帰宅してからじっくり見させてもらったが、手に汗握るドラマティックな場面だった。大リーグ3度のMVPに輝くトラウトに対し大谷が大きくアウトサイドに曲がるスライダー投げると、トラウトのバットは空を切り、その瞬間侍ジャパンの優勝が決まった。
侍ジャパンは今回、全試合勝利におさめ、唯一無傷の全勝優勝を果たした。これは素晴らしいことだと思う。強化試合から見ていて感じたのは、春先ということもありプロ野球チームから選出された選手たちの調整不足が否めなかった。しかし大リーグからダルビッシュがいち早くキャンプに参加し、大ベテランにもかかわらず投手陣へのアドバイスなど選手間のいいムードをつくってくれたことが大きい。
予選数日前に大リーグから大谷、吉田、ヌートバーが加わり全員がそろった。初戦の中国戦からこの3人は先発メンバーに名を連ね、大活躍を果たした。ヌートバーの攻、走、守、吉田、大谷の4割以上の高打率、そして大谷の投手として2勝1セーブという二刀流ーMVPの活躍無くしては侍ジャパンの優勝はあり得なかった。特に3点リードされながら同点に追いつく3ランを放った吉田、最終回無死2塁打を放ち土壇場で逆転サヨナラのサヨナラのきっかけをつくった大谷の快打がなかったら・・・。侍ジャパン優勝おめでとう!そしてありがとう!
厳しい戦いを強いられたメキシコ戦に若手投手陣の主軸佐々木朗希と山本を投じ、決勝戦は継投で米国の強力打線を2点に抑えた中軸投手陣の頑張りが大きい。2番手戸郷が2回を無安打。トラウトから三振を奪ったフォークの落ちる角度が米国メディアを驚かせているようだ。メキシコ戦でも佐々木朗希の後を受けて安定したピッチングでピンチを救った伊藤(日ハム)に対する野球解説者の評価が高いのも頷ける。また野球以外でも試合後対戦したチーム、観客席への一礼など侍ジャパンへのマナーに対する好評価に大きな拍手を送りたい。
