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LOVE LIFE

趣味時々ひとりごと

今日もまたサラリーマン時代のお話しです。

いやぁ~酷い目にあっちゃいました。
何が酷いってエレベーターの中に閉じ込められちゃったんです。
実は何を隠そうエレベーターに閉じ込められたのはこれが初めてではありません。
1度目は・・・

いつだったか忘れましたけど忘れるほど昔です。
その時閉じ込められたのは当時勤めていた会社のエレベーターでした。
いつもは健康の為に階段を使っていたのですが、その時は荷物を持っていたのでエレベーターを使うことにしたのです。
そしたら・・・・・
ぼろエレベーターめがぁ~
1階と2階の間で止まりやがった!
映画やドラマでは見たことあったけど。
まさか自分が閉じ込められる羽目になるとは。
でもパニックにはなりませんでした。
何しろ会社のエレベーターですから。
最悪大声出せば通りがかった誰かに聞こえるだろうし。
むしろ救出されるまでの間休めるなぁ~なんて思ったりして。
こういう時映画では天井の蓋を開けてエレベーターの上に登ったりするのですけど、ひとりじゃ無理ですね。
あれは絶対に無理です!
大体天井に手が届きません。
ジャンプすれば届くけど、蓋を開けるのは到底無理です。
百歩譲って手が簡単に届いたとしましょう。
蓋って簡単に開くものなのか?
どう見ても開きそうにないけど。
大体どこが開くのかさえ分かりません。
まあ映画のようにはいかないと言うことですね。
さてこの時私のとった行動は次のどれでしょうか?
1.大声で助けを求めた。
2.何もせず助けが来るのをじっと待っていた。
3.備え付けの電話を使用して助けを求めた。
さてどれでしょうか?
な~んてクイズにするのも恥ずかしい限りですが、答えは3の電話を使用したでした。
大抵のエレベーターには緊急用の電話が備え付けられています。
そしてその電話は守衛所へと繋がっていたのでした。
結局大した時間も掛からずに出られちゃったんですけど。
それが記念すべき1回目でした。
そして今回が人生2度目の経験です。
2度目ともなればもう既に心はベテランです。
エレベーターに閉じ込められた人ってそんなに多くはないと思っています。
それがあなた私はもう2度目なんです。
これはもうベテランと言っても過言ではないでしょう。
しかも前回はひとりで閉じ込められましたけど、今回は相棒もいましたから。
そうです、一緒に閉じ込められた人がいたのです。
ひとりだけですけど。
つまりそのエレベーターの中には私ともうひとり。
しかも若い女性です。
おまけにちょっと美人ときています。
こんな時映画だとロマンスに発展したりしなかったり・・・・・
とにかく女性を不安にさせない為にも男はどっしりと構えていなくてはいけません。
それではエレベーターに乗った時からの会話を再現してみましょう。
ピンポ~ン♪(エレベーターが来た音)
実は来たんじゃなくて誰かが乗り込んですぐに私がボタンを押したようでした。
つまりドアは1度閉まりかけてすぐに開いたということです。
「あれっ!みどりちゃん奇遇だねぇ~」
先客はちょくちょく伺う会社の総務課にいるみどりちゃんでした。
「あっ!イワッチさん乗っちゃダメ!」
「えっ!?何で?」
と言うよりも早く私は3階のボタンを押していました。
当然ですけどドアは閉まり・・・・・
そしてエレベーターは動きかけたと思ったらいきなり止まったのです。
「あれ!?止まっちゃったよ。」
「そりゃあ止まりますよぅ~」
「何で?」
「だって避難訓練ですから。」
「避難訓練?」
「えぇ~私はエレベーターに閉じ込められる役なんです。」
「そうなんだ!」
「そういうことは先に教えてよ。」
「守衛所で言われなかったですか?」
「うん。だって入門証があるからフリーパスみたいなもんだし。」
「ちょっと助けを求めますからそこどいて下さい。」
「はい・・・・・」
私は緊急電話が収納してある壁の前に立っていたのでした。
みどりちゃんが電話してから10分も経ったでしょうか。
私たちは無事に救出されました。
当たり前ですけど。
訓練なんですから。
「あれ!?イワッチさん。何で乗ってんの?」
救出係の役は総務課の男性でした。
「えぇ~っと・・・・・たまたまと言うか・・・・・」
「乗った時が悪かったと言うか・・・・・」
「まあいいや。じゃあとりあえずグラウンドまで走って逃げて下さい。」
「えっ!?救出したら終わりじゃないんですか?」
「えぇ~安全な場所への誘導が大事ですから。」
「乗ってなかったと言うことにしてもらえませんかねぇ~」
「部外者だし。」
「いやっ!ダメです!」
「乗ったのが運の尽きと諦めてグラウンドまで全力で走って下さい。」
「早くして下さい。時間を計ってますから。」
そうせかさなくたって。
走りますよ。
走ればいいんでしょう。
走りましたよ。
で、グラウンドに着いたら言われました。
「あれっ!?イワッチ君何やってんの?」
総務課長でした。
「いやっあのぅ~避難訓練に参加しようかなと思って・・・・・」
「嘘ですよ課長。イワッチさんエレベーターに乗っちゃったんですよ。」
みどりちゃん余計なこと言うなよぅ~
「おぉ~みどりちゃんとあいのりかぁ~」
「俺が乗りたかったなぁ~」
乗って下さい。
ともかくこれで終わりだと思ったんですけど。
「全員避難が完了しましたので、これから○○市消防所長に講評をしていただきます。」
まだあるんかい!