*考察①上文を一読の上読み進めて下さい。


第四話 対応目次 『首吊りの木』
鳴海の話 2016/4/2
本来は第三話「廃墟にて」で語られる話だが、目次の便宜上第四話として振り分けた。
バー・ナイトアウルで働く事が決まった鳴海。物件巡りでアパート内覧。要町近くの物件(2階角部屋、ワンルーム)にて首吊り男の幻影をみる。男とは目が合う。

これはもう本当にど直球。首吊り男=待鳥。
待鳥の死因は首吊りによる自死である事を暗示している。
また鳴海の言で「これから起こる事なのかもしれない。」とあるので、2016年当時は恐らくまだ生きているのではないか。
そして第四部、この話を聞いた後に待鳥が項垂れてマスターに語り始めるシーン。
舞台に飾られている『首吊りの木』のボトルをマスターが手に取り、意味あり気に眺める動作が見られる。

エピローグ
看板を裏返し、マスターと鳴海の会話が行われる部分に相当。黒いボトルはフクロウが目を瞑り、視界が真っ暗になる事から。owner名は『神様の死角』だと思われる。
第四部ではマスターが鳴海に「鳴海くんは気づいて欲しいの?欲しくないの?」と詰め寄るシーンがある。
と言うことは裏を返せば、マスターには鳴海が「待鳥に気付いて欲しい」と思わせる言動を取っている様に見えた。と言う事。鳴海の話には「待鳥に気付かせる為の伏線が数多くある」と一観覧者として考えるに至った。

待鳥、鳴海の名前の由来について
某SNSで、古事記の「鳥鳴海神」を上げている方がおられた。これが当たりっぽいなぁと思う。