赤ちゃんが、日中はごきげんなのに、夕方以降になると、
突然耳が壊れそうなほどに激しく泣き始めることがあるかと思います
突然始まる大泣きに、
赤ちゃんに何か起こっているの
と戸惑ってしまいますよね
また、この大泣きにより、親も寝不足となり、
心身ともに疲れてしまうこともあるでしょう…
この突然の大泣き、一体何が原因なのでしょうか
■これって『黄昏泣き（たそがれなき）』かも？
赤ちゃんが夕方ごろから突然、激しく泣きわめくことをいいます。
日本に限らず、海外でも見られる現象で
海外では『コリック』と呼ばれています。
コリックによって泣く子は、
大体18時～22時の間に泣くことが多いそうです。
3時間以上も泣く赤ちゃんもいれば、それ以上長く泣く赤ちゃんもいて、
全身の力を振り絞るように激しく泣きます
なんとこの黄昏泣き、子育て中（もしくは経験者）の方、
約500名の方にアンケートを取ったところ、
73％もの方が、経験したことがあるという結果が…
（519名中381人が経験ありと回答。Instagram＠lovetree調べ）
■『黄昏泣き』いつから、いつまで？
赤ちゃんによって個人差がありますが、
早い子だと、生後2～4週頃に始まるとも言われています
その後だんだんひどくなり、生後2～5ヶ月頃にピークを迎え、
大体、生後7ヶ月頃には、自然とおさまってくる赤ちゃんが多いようです。
もちろん、赤ちゃんによって異なるので、明確な時期は定まっていません。
■『黄昏泣き』その原因は？
残念ながら黄昏泣きの明確な原因は明らかになっていませんが、
いくつか言われている説をご紹介します
・消化器官が未熟なためお腹に不快感がある。
・腸にガスが溜まっていて不快である。
・一日に受けた情報量が多く、処理できない
・だんたん暗くなるのが怖い，寂しい
などなど、様々なことが原因として考えられていますが、
まだはっきりとした原因は明らかになっていません
■『黄昏泣き』の特徴＆自己診断方法
米国の小児科医モリス・ウェズル氏が提案した判別方法があります。
特に異常が無いのに、
一日3時間・一週間に3日・連続3週以上泣く（3.3.3.の法則）
上記の場合は『黄昏泣き（コリック）』であるという判断基準があります
≪黄昏泣きの特徴≫
・顔を真っ赤にしながら、足をお腹の方によせて、鋭い声をあげながら泣く
・お腹を膨らましながら泣く
・時折、両腕を胸の方に集めて、あらゆる表情で泣いたかと思えば、そのまま自然と眠る
■『黄昏泣き』対処法
突然大声で泣き出す、赤ちゃん。
ママやパパが赤ちゃんにしてあげられることは、どんな事でしょうか
・抱っこでユラユラ
スリングなどを利用しても大丈夫です。
大事なポイントはママと赤ちゃんの胸がぴったりと密着すること！
赤ちゃんに安心感を与えましょう
・おくるみで包んであげる
おくるみを巻いて丸まった姿勢のまま抱っこしてあげることも、
お母さんのお腹の中の環境と似ていて、赤ちゃんに安心感を与えられます。
・赤ちゃんの落ち着く音や曲を聞かせてあげる
ホワイトノイズなどを聞かせてあげると、
お腹の中で聞いた音に似ているので、赤ちゃんが落ち着きます
・授乳時の空気の飲み込みを減らす工夫をしましょう
粉ミルクの場合は、空気の入りにくい形状の哺乳瓶を選んでみたり、
お湯で溶かした後に、少しだけ時間をおいてミルク内の空気が、
上へあがるのを待ってから与えるとよいでしょう。
母乳授乳の場合は、しっかりと高さを合わせ、
赤ちゃんの顔だけでなく、体ごとお母さん側に向けて、
赤ちゃんの体がねじれないようにして授乳しましょう
・しっかりとゲップをさせましょう。
前回の授乳の際にしっかりゲップが出せず、
お腹の中に空気が溜まり不快な場合もあるので、
ゲップをさせてみることも良いでしょう。
また、この黄昏泣きが見られる時期には、
ゲップの時間をいつもより長めにしてみる事もよいでしょう。
・外に出て気分転換をしてみましょう。
外の空気に触れたり、景色が変わることで、赤ちゃんの意識が
泣くことから、他のものへ移る場合もあります。
お家の近所を少しお散歩してみたり、お外に出にくい場合は、
ベランダやお庭に出て、外の景色を見せてみましょう
■『黄昏泣き』ママやパパだけで出来ること
赤ちゃんにしてあげること以外に、
ママやパパたちだけで出来る事もあります
・できる事は出来るだけ日中に行いましょう
夕方ごろの黄昏泣きが始まると、その対応に追われ、
家事や仕事などお母さんがやりたいことが出来ず、
お母さんのストレスとなってしまいます
黄昏泣きが始まることを想定して、スケジュールを組んで
やるべきことは日中に済ませてしまい、
夕方には、どんと構えられるように予め準備しておくことも一つの方法です
・周囲の人のサポートを受けましょう
旦那さんや、家族のサポートを受けることも良いでしょう
毎日毎日、泣き続ける赤ちゃんに対応することは、
とっても大変でお母さんの気持ちも落ち込んできます
休日の黄昏泣きの対応は旦那さんにお任せしたり、
平日も旦那さんの帰宅後は、その後の沐浴や寝かしつけなど、
できることは旦那さんに担当してもらって、
ママは自分の休む時間を確保しましょう
また、気持ちが落ち込んでしまったときには、
ご家族や友人に話や経験談を聞くことも、心の支えになります
『黄昏泣き』は成長する過程で現れる、ごく自然な現象です。
ママやパパは自分たちを責めるのではなく、
赤ちゃんがすくすく成長しているんだ！と前向きに考えて、
本日ご紹介したことを参考にしてみてください
☆イラスト：ぽちまる様のブログはこちら☆
