スイスの児童心理学者「ジャン・ピアジェ(1896~1980)」をご存知でしょうか![]()
生涯にわたり研究を続け、50冊以上の本と500本以上の論文を発表して、
心の発達を研究する「発達心理学」の分野で大きな功績を残し、
フロイトの「リビドー発達段階理論」、エリクソンの「心理社会的発達理論」と並んで
3大発達段階説として世界中で知られています![]()
ピアジェは、認知発達段階を4つに分けています。
・0~2歳 『感覚運動期』
・2~7歳 『前操作期』
・7~11歳『具体的操作期』
・11歳~ 『形式的操作期』
今回は上記の発達段階のうち、
1歳までの赤ちゃんの認知発達についてご紹介いたします![]()
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ピアジェの認知発達理論での一段階目は『感覚運動期』といい、
赤ちゃんたちが感覚と運動能力を通じて、認知発達を追求する時期です。
感覚運動期は、さらに6つに段階が細分化されますが、
ここでは1歳以下の赤ちゃんに該当する4段階までをご紹介します![]()
各段階を通して、赤ちゃんは新たなシェマ(環境と相互作用する行動・思考・知識の基本的なパターン)を形成し、
最終的に、物体に対する感覚と運動情報が無くても、認知する能力を発達させます![]()
【1段階:反射運動期(生後~1カ月)】
この時期は赤ちゃんが自分の反射機能と環境変化に慣れ、
栄養分と休息が必要な時期です。
お母さんと家族の声、お母さんの触覚や匂い等の、
感覚刺激を提供することが、赤ちゃんの発達に役立ちます![]()
この時期の赤ちゃんの視覚発達は未熟ですが、
お母さんや家族の顔をしばらく見つめる能力はあり、
赤ちゃんが目覚めた時、よく目を合わせ、
話しかけたり、子守唄を聞かせてあげる事が感覚発達に役立ちます![]()
代表的な例をあげると、吸綴反射(きゅうせつはんしゃ)によって、
赤ちゃんは口に触れたものは何でも舐めてみようとする反射行動を見せます![]()

【2段階:第1次循環反応期(1か月~4か月)】
この時期には、偶然起こった行為を意図的に繰り返し、
おもちゃをあげると握って振ることを学びます。
お母さんや家族たちが声がけをすると微笑みますが、
このように周囲の刺激によって微笑むことを『社会的微笑』といいます![]()
代表的な例では、手で物を振る事を覚え、手が口に触れると、
その指をなめる行動を繰り返したりします![]()

【3段階:第2次循環反応期(4か月~8か月)】
この時期の赤ちゃんは認知的に以前の段階と比べて
この世界に対する理解の幅がぐっと広がり、
赤ちゃんは、自分の体より周辺の世界に対して関心を持つようになります![]()
代表的な例をあげると、ガラガラを揺らしてみた赤ちゃんが
その面白さをずっと楽しむために繰り返すようになります![]()

【4段階:対象の永続性が成立(8~12か月)】
赤ちゃんは自分の望む事を自ら理解し、それを達成しようと意図的な行動を見せます。
とある目的を達成する為に、以前に獲得した反応を利用して
問題を解決することができます。
この時期の赤ちゃんは人と事物を区別し、赤ちゃんの目の前に置いたものを、
突然布で隠しても、物はそこに存在しているという事を理解でき、
対象の永続性の概念を手に入れます![]()
代表的な例では、好きなおもちゃをダンボール箱をかぶせて隠すと、
おもちゃを取る為に、隠している箱をどけようとします。

◆まとめ◆
《生後~1カ月》
・声に反応する。
・両親や家族の顔を見つめる。
《生後1~4カ月》
・物を握ろうと探す。
・人や物体に対して微笑む。
《4~8か月》
・慣れ親しんだ人や物体を認識する。
・人見知りを始める。
《8~12カ月》
・隠された物体を探す。
・人と事物を区別する。
今回は、ピアジェの赤ちゃんの認知的な発達についてご紹介しました![]()
このピアジェと並んで有名なフロイトの「心理性発達理論」についても、以前ご紹介しています![]()
こちらは、また違う観点で説明されてるので、ぜひご覧ください![]()
