歯周病が、がんを惹き起こす?どうして?原因について解説 | うさもんのブログ

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歯周病と大腸がんの関係に

ついて

口腔内には約700種以上の細菌が生息していると言われ、

 

その多様性は人体に存在するものの中では、

 

大腸に次いで2番目に豊富なものとされています

 

(大腸には1000種を超える細菌が存在するとされています)。

 

これらの細菌の集団は一般に「細菌叢(さいきんそう)」と

 

呼ばれています。口内が健康的で良好な状態であれば、

 

細菌叢はバランスが取れており、良い状態と言えます。

 

しかしながら、歯周病にかかると、

 

歯茎に慢性的な炎症が生じ、

 

細菌感染によって細菌叢が乱れることがあります。

 

この歯周病菌の感染は、

 

様々な悪影響を人体にもたらすと考えられています。

 

例えば、心臓の病気や脳血管の障害、

 

糖尿病などが、歯周病が原因で悪化したり

 

発症する可能性があると言われています。

 

実際に、大腸がんと歯周病との関係も報告されているのです。

 

本記事では、歯周病と様々な疾患との関係、

 

そして特に大腸がんとの関連について、

 

詳細に解説していきたいと考えています。

 

歯周病と大腸がんは関係する

新たな研究によれば、腸内細菌が大腸がんの

 

発生において重要な役割を

 

果たしていることが報告されています。

 

腸内細菌の中でも、一部の細菌が

 

大腸の炎症を引き起こすことで、

 

大腸がんの発生や進行に関与していることが

 

わかってきました。

 

この章では、特に歯周病に関連する細菌と

 

大腸がんの関係について解説していきたいと考えています。

 

歯周病とは?

 

歯周病は、歯ぐきや歯の周りに細菌が感染し、

 

炎症が生じることで歯を支える骨が溶けてしまう疾患です。

 

 

歯周病は、歯磨きが不十分で歯間の清掃が

 

適切に行われないと、細菌が歯茎に感染し、

 

歯ぐきの腫れや膿のたまり、

 

歯のぐらつきなどの症状が現れる可能性があります。

 

重症化すると、場合によっては歯を

 

抜かなければならなくなることもあります。

 

歯周病の前兆や症状としては以下のようなものが

 

挙げられます:

 

・口臭がするようになった 

 

・歯を磨く際にブラシに血が見られる 

 

・歯茎が腫れている 

 

・歯茎から膿が出る 

 

・食べ物が歯の間に詰まりやすい 

 

・歯が浮いてきた感じがする 

 

・歯が揺れる 

 

・歯並びが変わってきた

 

これらの症状が見られる場合は、

 

歯周病の可能性があるため、

 

早めに歯科で診察を受けることをお勧めします。

 

歯周病の原因

歯周病の主な原因は、
 
プラーク性歯肉炎を放置して進行したものである。
 

プラークとは、歯表面に付着した白色または

 

 

 

黄白色の物質であり、一般的に歯垢(しこう)と呼ばれます。

 

このプラークは、食べ物のかすと思われがちですが、

 

実際には細菌とその代謝産物によって形成されています。

 

歯ブラシなどの口腔内清掃を怠ると、

 

プラークは増加し、たった2~3日で歯肉炎を

 

引き起こすこともあります。

 

健康な歯の状態では、口の中で1分間に約3万個の白血球

 

(好中球)が活動し、細菌を取り込んで殺菌し、

 

歯肉炎の発症を防ぐ働きがあります。

 

しかし、プラークが増えて細菌が増殖すると、

 

バイオフィルム(Biofilm)と呼ばれる糖衣

 

(グリコカリックス; glycocalyx)によって

 

プラークの表面が覆われ、

 

通常の歯磨きでは除去が難しくなります。

 

さらに、歯肉炎が進行すると、

 

歯肉ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)が

 

深くなってきます。この歯肉ポケットの深さにより、

 

バイオフィルム形成のスペースが細菌に提供され、

 

細菌数が増加し、歯肉の炎症が悪化していきます。

 

さらに、歯周病に関連する

 

歯周病原細菌による感染が起こると、

 

歯周病の発症・進行のリスクとなります。

 

喫煙とストレス

喫煙は、歯周病のリスクを高めるとされています。

 

喫煙者は、非喫煙者に比べて

 

歯周病の発症リスクが2~8倍も

 

高くなると言われています。

 

そのため、禁煙することで歯周病のリスクを

 

低減することが期待されています。

 

さらに、ストレスも歯周病の悪化を

 

促す要因として報告されています。

 

歯周病の可能性がある場合には、

 

特に喫煙は避けるべきです。

 

喫煙は歯周病の進行を促進するだけでなく、

 

一般的な口腔の健康にも悪影響を及ぼすことが知られています。

 

歯周病を予防し、健康な口腔を保つためには、

 

喫煙を避けることが重要です。

 

禁煙によって口腔の健康をサポートし、

 

歯周病リスクを軽減させることができます。

 

歯周病と関係する病気

歯周病は口内の問題だけでなく、

 

様々な疾患と関連していると言われています。

 

歯周病に罹患すると、

 

以下のような疾患にかかりやすくなると考えられています:

 

・心臓の疾患(狭心症や心筋梗塞など) 

 

・脳血管の疾患(脳梗塞など) 

 

・糖尿病

 

 

さらに、以下のような疾患との関連も報告されています:

 

・誤嚥性肺炎 

 

・早産および低体重児出産 

 

・菌血症 ・脂肪肝 

 

・アルツハイマー病 ・脂質代謝異常

 

これらの疾患と歯周病の関連は、

 

炎症や細菌の影響などによるものと考えられています。

 

歯周病が全身の健康に与える影響は重要であり、

 

口腔の健康を維持することが全身の健康を

 

サポートする重要な要素となります。

 

定期的な歯科健診と適切な口腔ケアは、

 

これらの健康リスクを軽減する上で重要な役割を果たします。

狭心症や心筋梗塞などの心臓のご病気

歯周病は、心臓病(冠動脈疾患)の発症リスクを
 
増加させるという報告があります。
 
また、歯周病のある人々とない人々とを比較すると、
 
心臓病(冠動脈疾患)に罹患している割合が
 
歯周病のある人々の方が高いとの報告もあります。
 
これは、歯周病の原因となる細菌が
 
産生するサイトカインが血流を介して心臓に到達し、
 
炎症を引き起こすことによると考えられています。
 
この炎症が血栓の形成に関与している
 
可能性も考えられています。
 

脳梗塞などの脳血管のご病気

 
歯周病は脳梗塞などの脳血管疾患のリスクを
 
増加させるという報告があります。
 
特に、未治療の歯周病患者は、
 
治療を受けた患者と比較して脳血管疾患の
 
発症率が高いとの報告もあります。
 

糖尿病

 

歯周病と糖尿病には関連があるという報告があります。

 

糖尿病が進行すると歯周病も進行するとされており、

 

逆に歯周病が糖尿病にも影響を

 

及ぼす可能性が指摘されています。

 

歯周病は、糖尿病の指標である

 

ヘモグロビンA1cの悪化にも

 

関連しているとの報告があります。

 

特に、歯周病を患った糖尿病患者に対して

 

歯周病治療を行うと、

 

ヘモグロビンA1cの値が改善するという

 

報告もあります。歯周病治療が糖尿病の

 

管理にも有益であることが示されています。

 

誤嚥性肺炎

 
歯周病患者は、口腔内の細菌数が増加するとされています。
 
また、歯周病が肺炎のリスクに関連しており、
 
特に誤嚥性肺炎にも関連する可能性が考えられています。
 
口腔の適切な清掃を日常的に行うことで、
 
口腔内細菌数を減少させることが
 
誤嚥性肺炎の予防に繋がると考えられています。
 
 
早産および低体重児出産
 
 

出産直前では、女性ホルモンのバランスが変化し、

 

血中の炎症性サイトカインが上昇することが知られています。

 

同様に、歯周病でも炎症性サイトカインの濃度が

 

上昇することが報告されており、

 

これが早産や低体重児出産などに影響を

 

及ぼす可能性があると考えられています。

 

女性は月経や妊娠などにより女性ホルモンの影響を受けるため、

 

男性に比べて歯周病になりやすいとされています。

 

そのため、若いうちから口腔内の衛生状態を

 

良く保つことが重要であり、

 

定期的な歯科検診や適切な口腔ケアが

 

望ましいと考えられています。

 

女性の特有な生理的変化に配慮し、

 

口腔の健康をしっかりとケアすることが

 

全身の健康をサポートするために重要です。

 

菌血症

 

菌血症は、血流中に細菌が存在する状態を指します。

 

歯周病では、適切な治療を受けずに

 

放置してしまうと菌血症になることがあります。

 

菌血症になると体温が上昇するなどの症状が

 

現れることがあります。

 

そして、菌血症が進行すると、

 

敗血症となり命にかかわる重篤な状態に至ることもあります。

 

敗血症の症状としては、

 

頻脈・頻呼吸・発熱・血圧低下などの急性の

 

症状が見られます。

 

歯周病が進行すると、

 

歯ぐきの腫れや出血部位から細菌が

 

侵入する可能性があることが知られています。

 

これらの侵入した細菌が血管内に

 

入り込むことで敗血症が引き起こされる場合があります。

 

特に、歯周病の治療時(例:抜歯)や

 

歯周病がある場合の日常的な歯みがきが

 

敗血症を引き起こすことがあるとされています。

 

そのため、歯周病の可能性がある場合には、

 

放置せずに専門的な歯科診察を受けることが

 

非常に重要です。

 

早期の治療や適切な口腔ケアにより、

 

菌血症や敗血症のリスクを軽減することが可能です。

 

アルツハイマー病

 
アルツハイマー病は、高齢者に見られる認知症の一種です。
 
最近の研究では、アルツハイマー病患者において
 
歯周病が病状を悪化させる可能性があるとの
 
報告があります。
 
さらに、アルツハイマー病患者の脳からは
 
歯周病に関連する細菌が検出されることや、
 
歯周病に関連した細菌の抗体価が血清中で
 
上昇していることが報告されています。
 

脂質代謝異常

 

脂質代謝異常は、心臓病(虚血性心疾患など)や

 

脳血管障害などの疾患のリスク要因とされています。

 

興味深いことに、歯周病はこの脂質代謝異常とも

 

関連している可能性が報告されています。

 

さらに、これらの疾患だけでなく、

 

大腸がんの一因となる可能性もあるとの報告があります。

 

歯周病が大腸がんの発症に影響を及ぼす可能性について、

 

研究が進められていることがわかります。

 

これらの疾患の予防と早期発見に向けて、

 

口腔の健康をしっかりとケアすることが重要です。

 

定期的な歯科検診と適切な口腔ケアを心掛けることで、

 

全身の健康にも良い影響を与えることが期待されます。

 

 

大腸がんは歯周病と関係する

大腸がん患者の唾液と大腸がん

大腸がん患者の唾液および大腸がん組織を調査した結果、

 

約4割以上の患者に、

 

歯周病菌とされる同一の株のフソバクテリウム

 

(・ヌクレアタム)が検出されたとの報告があります。

 

歯周病に罹ると、口内の細菌叢にフソバクテリウム

 

(・ヌクレアタム)やポルフィロモナス

 

(・ジンジバリス)といった細菌が増加し、

 

細菌叢が乱れ不良な状態になると考えられています。

 

これらの細菌は唾液とともに飲み込まれたり、

 

血流に乗って大腸へと運ばれる可能性が考えられます。

 

大腸内でフソバクテリウムや

 

ポルフィロモナスなどの菌が増加すると、

 

これらの細菌が産生する代謝産物や毒素が引き金となり、

 

マクロファージという細胞からサイトカインという

 

物質が放出されます。

 

このサイトカインによる炎症が起こり、

 

DNAの損傷や異常な細胞増殖が促進され、

 

大腸がんの発症のリスクが高まると考えられています。

 

これらの研究結果は、

 

口腔の健康が大腸がんの予防にも重要であることを

 

示唆しています。

 

適切な歯科ケアや定期的な歯科検診は、

 

全身の健康をサポートするために欠かせない要素です。

 

歯周病予防で大腸がんも予防

フソバクテリウム(歯周病菌)と大腸がん

大腸がんの原因として、

 

大腸内におけるフソバクテリウムの

 

異常な増殖が考えられます。

 

実際、大腸がん患者の中には、

 

4割以上でフソバクテリウムが検出され、

 

病態が進行するにつれてフソバクテリウムの

 

菌量が増加するとの報告があります。

 

さらに、フソバクテリウムの菌量が

 

多いほど生命予後が悪いとも報告されており、

 

大腸がんにおけるフソバクテリウムの重要性が

 

高いと考えられます。

 

このようなフソバクテリウムを減らすためには、

 

以下の点に注意することが大切です。

 

まず、歯周病予防をしっかりと行うことが重要です。

 

フソバクテリウムは歯周病菌の一つであるため、

 

口腔内の衛生をしっかりと保ち、

 

歯周病を予防することが必要です。

 

さらに、大腸内でフソバクテリウムを

 

増やさないようにすることも重要です。

 

脂質(コレステロール)を制限して食物繊維が

 

豊富な食事を摂ることで、

 

フソバクテリウム陽性の大腸がんのリスクが

 

低下するとの報告があります。

 

特に西洋食の高脂質な食事は、

 

歯周病を悪化させるとも言われているため、

 

食生活の改善は大腸がんの予防にも

 

繋がると考えられます。

 

バランスの取れた健康的な食事を心掛けることが大切です。

 

歯周病予防の大切さ

大腸がん予防のためにも歯周病予防が大切です。

 

以下の点に注意して歯周病を予防しましょう。

 

1.定期的な歯科検診に通うこと:

 

歯科医師のチェックによって早期に

 

歯周病の兆候を捉えることができます。

 

2.プラークコントロールを徹底すること:

 

歯磨きやデンタルフロスを使ってプラークを

 

しっかり除去しましょう。

 

3。禁煙すること:

 

喫煙は歯周病のリスクを高めますので、

 

禁煙を心掛けましょう。

 

4.ストレスを避けること:

 

ストレスは免疫力を低下させ、

 

歯周病の進行を促進する可能性がありますので、

 

適切にリラックスすることが大切です。

 

 

また、以下の点も歯周病予防に貢献します。

 

1.食生活の改善:

 

高脂質な西洋食を避け、

 

バランスの取れた食事を心掛けましょう。

 

2.食物繊維を摂る:

 

食物繊維は腸内環境を整えるため、

 

大腸がん予防にも役立ちます。

 

3.適量のビタミンCやビタミンDを摂取する:

 

これらのビタミンは免疫機能をサポートし、

 

健康な歯周環境を保つのに役立ちます。

 

4.魚に含まれるDHAやEPAを積極的に摂取する:

 

これらの成分は炎症を抑える効果があり、

 

歯周病予防にも有効です。

 

 

これらの点を意識して、歯周病予防に努めることで、

 

大腸がんの予防にもつながることを願っています。

 

定期的な歯科検診と健康的な生活習慣を大切にしましょう。

まとめ

歯周病による感染は、

 

歯周病菌(例:フソバクテリウム・ヌクレアタム)の

 

増加を招く可能性があります。

 

歯周病は、心臓病や脳血管障害など重大な

 

病気の原因となる可能性が高いと考えられています。

 

大腸がん患者ではフソバクテリウムが検出されることが多く、

 

歯周病は大腸がんのリスクと関連している可能性が高いです。

 

こうした背景から、歯周病の予防は結果的に

 

大腸がんの予防にもつながると言えます。

 

かつて流行った「〇〇は歯が命」という言葉もあるように、

 

歯は重要な人体の一部であり、

 

健康に直結する可能性もあります。

 

歯周病の方は、歯の治療だけでなく

 

他の病気にも注意が必要です。

 

健康を守るためにもしっかりとご注意ください。

 

最後までお読みくださってありがとうございます。