プラセンタという言葉、耳にしたことはあるけれど、
実際にどのような効果が期待できるのか、
よく分からないと感じている方も多いのではないでしょうか？
今回のお話では、プラセンタについて詳しくお伝えしましょう。
「プラセンタって一体何なの？」、
「どのように使用すればいいの？」、
「その効果や副作用はあるの？」といった疑問に
お答えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
美容や健康に関心のある方にとって、
プラセンタの秘密が明らかになるかもしれません。
プラセンタとは
もちろん、プラセンタという言葉を聞いたことが
ある人も多いかと思いますが、
具体的に何か分からない方もいるでしょう。
そこで、プラセンタについて簡単に説明します。
プラセンタ（Placenta）とは、
哺乳類の胎盤から取り出される成分のことです。
この胎盤から抽出されたものは、
主にヒト、ブタ、ウマ、ヒツジなどの胎盤から得られます。
そして、このプラセンタには美容や健康への
効果が期待されていると言われています。
要するに、プラセンタは生体から取り出した特別な成分で、
美容や健康に良い影響をもたらす可能性があるのです。
プラセンタの歴史
最近、プラセンタという言葉をよく耳にすることがありますが、
実はこのプラセンタには長い歴史があり、
美容や医療分野で昔から用いられてきたことを
ご存知でしょうか？まず、
プラセンタの歴史について探ってみましょう。
世界におけるプラセンタの歴史
日本におけるプラセンタの歴史
日本におけるプラセンタの歴史は、
江戸時代までさかのぼります。
興味深いことに、加賀の三大秘薬のひとつである
「混元丹（こんげんたん）」には、
人の胎盤が含まれていたと言われています。
さらに、日本では昔から「胎盤食」という習慣が
存在しています。
一部の地域では、出産後に排出された胎盤を体の
栄養として摂ることが行われ、
今でもこの習慣を守る人々がいます。
日本では、主に健康を促進し滋養強壮を図るために
プラセンタを利用してきました。
しかし、実は古くからプラセンタはさまざまな場面で
役立てられていたことが分かります。
プラセンタの利用は、日本の歴史の一部と言えるでしょう。
現代医学におけるプラセンタの歴史
プラセンタが現代医学や美容の分野で
使われるようになった背後には、
1930年代に遡る歴史があります。そ
の始まりは、旧ソ連での出来事でした。
オデッサ医科大学の教授であるフィライトフ博士が、
プラセンタを用いた埋没療法を提案しました。
これにより、プラセンタの可能性が
世界に広く知られることとなりました。
日本でも1950年代になると、
プラセンタを含む医薬品が厚生労働省から認可され、
広く使用されるようになりました。
このようにして、プラセンタは現代医療や美容の分野で
注目を浴びるようになったのです。
プラセンタに含まれる成分
胎盤はお母さんと赤ちゃんを繋ぐ特別な器官です。
お母さんの体から赤ちゃんに栄養や酸素を
届ける役割を果たすだけでなく、
時には有害な物質を遮断して赤ちゃんを
保護する役割も担います。
胎盤がお母さんの子宮から剥がれ落ちると、
赤ちゃんは生命の危機にさらされる可能性があるほど、
胎盤は非常に重要で効率的な器官です。
この胎盤から抽出されるプラセンタには、
さまざまな栄養分が含まれています。
具体的には、アミノ酸、ビタミン、ミネラル、
核酸、活性ペプチド、酵素、
ムコタ多糖類などが含まれており、
これらの成分は私たちの肌、筋肉、血液などを構築し、
代謝をサポートする大切な要素です。
こうしたプラセンタの栄養分には
美容や健康に役立つ効果が期待されています。
次に、具体的なプラセンタの効果について詳しく
見ていきましょう。
【期待できる効果その1】シミの予防・抑制
シミができる原因は、
肌に存在する色素成分である「メラニン」です。
メラニンは、紫外線を浴びることで、
特別な酵素である「チロシナーゼ」の助けを
借りてメラニン色素を生成します。
これがシミができる仕組みです。
そこで、プラセンタが登場します。
なぜなら、
プラセンタにはチロシナーゼの働きを
抑制する効果が期待されているからです。
つまり、プラセンタを使うことで、
シミの発生を抑える手助けができるかもしれません。
さらに、プラセンタには新陳代謝を
促進する成分がたくさん含まれています。
そのため、既にできてしまったシミを薄くするのにも
プラセンタが役立つ可能性があります。
要するに、プラセンタはシミの予防から既存の
シミの改善まで、肌の美しさに寄与する可能性が高いのです。
【期待できる効果その2】肌荒れの改善
プラセンタには、
体内の炎症を鎮める成分がたくさん含まれています。
そのため、ニキビやアトピー性皮膚炎などの
肌トラブルにも役立つことが期待されています。
さらに、細胞を修復する効果も期待できるため、
美肌を目指す人たちにとって、
肌荒れの治療にも広く利用されています。
つまり、プラセンタは肌の炎症を和らげ、
肌の修復をサポートする力を持っているため、
美容や肌の健康に関心がある人にとって非常に
有用な成分なのです。
【期待できる効果その3】肌の保湿
プラセンタにはたくさんの保湿成分が含まれています。
そのため、乾燥肌の改善にも効果的なんです。
肌が乾燥すると、肌荒れやシミなどが起こりやすくなることが
あります。ですから、プラセンタを使うことで
肌の水分量を保つことができれば、
肌荒れやシミを予防する助けにもなるのです。
要するに、プラセンタは保湿力が高まり、
同時に肌荒れやシミの予防につながる優れた成分なのです。
【期待できる効果その4】アンチエイジング
本来、私たちの体は有害な菌や微生物から
守るために「活性酸素」というものを必要としています。
しかし、この活性酸素が過剰に増えすぎると、
健康や美肌に悪影響を及ぼすことがわかっています。
健康の観点から見れば、活性酸素は生活習慣病の
原因の一つとされています。
美容の観点からも、シミ、しわ、肌の弾力性や保水力の
低下などの問題を引き起こす可能性があります。
ですから、美しい若々しい肌を維持するためには、
活性酸素を抑制することが非常に重要です。
そして、ここでプラセンタが登場します。
プラセンタには、抗酸化成分が豊富に含まれており、
活性酸素の発生や作用を防ぎ、
体や肌の老化を抑制する役割が期待されているのです。
つまり、プラセンタは活性酸素の影響から体と肌を守り、
美しさと健康をサポートしてくれるのです。
【期待できる効果その5】血流を
スムーズにする
プラセンタには、
血流を改善する力を持つ成分がたくさん含まれています。
血流がスムーズになると、
体内で正しい新陳代謝が行われやすくなります。
その結果、肌のターンオーバーが順調に進み、
新しい肌が生まれるプロセスも効果的に
サポートされることになります。
要するに、プラセンタは血流を良くすることで、
肌が生まれ変わるプロセスをサポートしてくれるのです。
これが、プラセンタの美容効果の一つです。
【期待できる効果その6】線維芽細胞の増殖をサポートする
線維芽細胞っていうのは、
肌の中にある特別な細胞で、
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸など、
肌をしっとりさせたり、
ハリを与えたりする大切な成分を
作り出す役割をしているんです。
つまり、肌のハリやしっとり感を保つのに必要な細胞なんです。
でも、この線維芽細胞が少なくなると、
肌はハリや水分を失ってしまうことがあるんです。
ここで、プラセンタが登場します。
プラセンタには、成長をサポートする成分である「成長因子」
（グロースファクター）がたくさん含まれていて、
さまざまな細胞の増殖を助ける働きがあります。
もちろん、若々しい美肌に必要な線維芽細胞の
増殖もサポートしてくれるので、
プラセンタを使うことで美肌に期待が持てるんです。
【期待できる効果その7】肝臓への負担を
抑える
プラセンタは、肝臓に関連する病気の治療などに
使われることがあるんです。
肝臓には、アルコールなどを分解する役割がありますが、
これによって肝細胞が傷つくことがあります。
そんな傷ついた肝臓細胞をプラセンタが
修復するお手伝いをすることがあるんです。
また、肝臓から発生する活性酸素を抑制する効果や、
肝臓にたまる脂肪を減らす効果も期待されています。
これらの効果によって、
肝臓への負担を軽減することができるんです。
つまり、プラセンタを使うことで、
肝臓の健康をサポートすることができるのです。
【期待できる効果その8】自律神経を整える
プラセンタに含まれる
「グロースファクター（成長因子）」には、
自律神経を整える効果も期待できるんです。
このため、ホルモンのバランスが乱れて
自律神経に影響を及ぼす、
例えば更年期障害などの治療にも、
プラセンタが使われることがあります。
つまり、プラセンタを使うことで、
体の調子を整える助けになることがあるんです。
プラセンタに副作用はあるの？
基本的に、プラセンタを使用する際には、
副作用がほとんど起こらないことが一般的に言われています。
ただし、注意点として、
プラセンタの種類によってはアレルギー反応の
可能性があることがあります。
例えば、ブタ、ウマ、ヒツジなどにアレルギーがある人は、
アレルギー物質を含むプラセンタを避けるべきです。
ですから、個人のアレルギーに気を付け、
安心してプラセンタを利用することが大切です。
副作用は稀ですが、
適切な注意を払うことでリスクを軽減できます。
プラセンタの種類と特徴
プラセンタにはたくさんの種類があります。
だから、プラセンタを選ぶ際には、
各種類の特徴や違いを知ってから選ぶのが賢明です。
自分に合ったプラセンタを選ぶために、
情報をしっかりチェックしましょう。
ヒトプラセンタ
ヒト由来のプラセンタは、
一般的には医療施設や病院での利用に限られています。
そのため、国内で市販されているプラセンタ製品は、
通常はブタやウマなどの動物由来の成分を
使用して作られています。
しかし、ヒト由来のプラセンタはアレルギーのリスクが低く、
高い効果が期待されています。
言い換えれば、市販のプラセンタ製品も安心して利用でき、
その効果も高いのです。
最近では、傷の修復や肌の保水力向上などに
期待されているヒトプラセンタジェルも、
医療施設でのみ処方される医薬品として人気があります。
ブタプラセンタ
国内で売られている多くのプラセンタ製品は、
通常はブタ由来のものが使われています。
ブタは一度に多くの子供を産むことができるので、
たくさんのプラセンタを取り出すことができるんです。
このブタ由来のプラセンタは、
比較的コストが抑えられるため、
化粧品や基礎化粧品、プラセンタドリンクなど、
幅広い製品に利用されています。
だからこそ、多くの人が手軽にプラセンタの
恩恵を受けることができるんですよ。
ウマプラセンタ
ウマプラセンタは、
他のプラセンタに比べてアミノ酸がたくさん含まれており、
それによりより高いプラセンタの効果が期待されます。
ただし、ウマは一度に生む子供の数が1～2頭しかないため、
希少価値が高いのが特徴です。
つまり、ウマプラセンタは希少でありながら、
その効果は非常に高いと言えるのです。
ヒツジプラセンタ
世界中で注目されているのが、
ヒツジプラセンタです。ヒツジは本来、
免疫力が高い動物です。
そのため、ヒツジの胎盤は通常健康で、
その採取も安全性が高いことが、
ヒツジプラセンタの人気の理由とされています。
他のプラセンタと比較すると、
ヒツジプラセンタは肌に浸透しやすいとも言われています。
しかし、日本国内ではあまり一般的には取り扱われておらず、
国内で手に入るヒツジプラセンタ製品のほとんどは
海外からの輸入品です。
つまり、ヒツジプラセンタは国内では
あまり一般的ではないけれど、
その効果と安全性から海外から入手する人も多いのです。
植物性プラセンタ
胎盤は哺乳類の特徴で
胎生の哺乳動物が生殖に使用する器官です。
しかし、植物の中にも、
プラセンタに似た成分を持つものがあります。
これら植物に含まれる胎座には、
その類似性から「植物性プラセンタ」と呼ばれています。
一般的に、植物性プラセンタはメロン胎座から
抽出されることが多いです。
ただし、哺乳類のプラセンタとは異なり、
細胞の増殖をサポートするグロースファクター（成長因子）が
含まれていないため、期待できる効果は大きく異なります。
つまり、植物性プラセンタは
哺乳類のプラセンタと比べて効果が異なることに
留意する必要があります。
海洋性プラセンタ
魚類にも、プラセンタに似た成分を持つ器官が存在します。
それが、魚の卵を包む「魚卵膜」です。
この魚卵膜には、プラセンタと同様にアミノ酸などが
たくさん含まれているため、
そこから抽出されたエキスを
「海洋性プラセンタ」と呼んでいます。
ただし、植物性プラセンタと同様に、
海洋性プラセンタもグロースファクター（成長因子）を
含んでいないため、期待できる効果は大きく異なります。
つまり、海洋性プラセンタもプラセンタに似た成分を
含むものですが、
効果には違いがあることを覚えておきましょう。
安全なプラセンタを選ぶ
ポイント
プラセンタは一般的に人体に安全とされていますが、
体内に摂取するものなので、
より高い安全性を持つ製品を選ぶことが大切です。
特に、動物由来のプラセンタを選ぶ際には、
品質の良い動物から抽出されたものや、
適切な加工が行われたものを選ぶことが重要です。
例えば、「SPF豚」由来のプラセンタは、
特定の病気を持たない健康な豚から
抽出されたものであることを証明しており、
信頼性が高いです。
また、国産のプラセンタ製品は、
適切な製造ラインで生産されていることを示す
「GMP認定工場」の製品もおすすめです。
したがって、プラセンタを選ぶ際には、
これらの要因に注目して製品を選んでみてください。
安心して摂取できる高品質なプラセンタを選ぶことで、
効果的な利用が可能です。
プラセンタを使う時の注意点
プラセンタは安全性の高い成分ですが、
使用する際には以下の3つの注意点に
気を付ける必要があります。
最後に、プラセンタを使う際の注意事項について説明します。
アレルギーを起こす可能性がある
プラセンタの出所として、
動物由来のアレルギーを持っている場合、
アレルギー反応が起こる可能性があります。
国内で市販されている多くのプラセンタ製品は、
アレルギーが起きにくいとされるブタ由来のものですが、
肌に直接塗る場合はプラセンタ以外の
成分にアレルギー反応を起こす可能性も考えられます。
また、ブタにアレルギーがある人もいるかもしれません。
したがって、直接肌に塗る場合はパッチテストを行ったり、
口から摂取する場合は医師や薬剤師に相談することが
おすすめです。自分の体に合った製品を選び、
安全に利用しましょう。
まとめ
哺乳類に欠かせない器官である胎盤から抽出されるプラセンタ。
その違いや特徴を理解して、
適切に使用すれば病気の治療や更年期障害の症状改善、
美肌効果などさまざまな効果が期待できると言われています。
プラセンタは市販品も多く流通していますが、
安全で高い効果が期待できるものを
使いたいなら医療機関での施術や処方を
検討してみるのがよいでしょう。
最後までお読みくださってありがとうございます