フライのフロントモーター | SW32通信

フライのフロントモーター

最近は実車のエンジンの位置と同じ場所にモーターを配置するスロットカーが増えてきました。


それによって支持されたり、
購入のきっかけになることもあるようなので、
こういった“こだわり”のポイントも重要な要素になるのですね。


ただ、走りにおいては駆動輪である“リアタイヤ付近が軽い”ということから
ちょっとニガテなところもあるのも事実。

だからといってそのクルマを諦めてしまうのももったいない話なので、
今回はフライのクルマを使って、フロントモーターのクルマをちょっと調整してみました。



今回お題として選んだクルマはこちら
20061027_1
今年のニューモデルの一つ、BMW M3 E30です。



シャシーはこんな感じ。
20061027_2
オーソドックスなフロントにモーターのあるタイプです。
フライだけじゃなく、スケーレクストリックや最近ではオートアートにも見られます。

これらのレイアウトのメリットは
実車と同じレイアウトが実現できるだけでなく、
室内のスペースもモーターの場所など気にしなくてもいいので、
より細かいディテールの再現が可能、
走りにおいてはフロントを重くすることができるので、
これにより他のレイアウトにはない走りがきたいできます。


反対のデメリットは
リアタイヤが軽くなり、トラクション不足(マグネットやウエイトで補うこともできます)
モーターシャフトを延長する必要があるため、このパーツの強度不足
フロントタイヤが独立に動くためコーナーでは不安定になりがち。

などがあります。
走りにおいては、コースのメーカーや走行条件にもよりますので、
一概にどちらがいいとはいえませんが、
大雑把な分け方をしてしまうと

マグネットを使う方には好評ですが、
ノーマグネットを好む方には敬遠されがちな気がします。


今回は好みの話は少しおいておいて、
どちらの条件でもより走らせやすくするようにしてみましょう。


調整箇所は一つだけ
20061027_4
ココです。

写真ではちょっと分かりにくいですが、
写真左側(モーター側)のシャフトの位置がちょっと高いことが分かりますでしょうか。

大袈裟な言い方をするとこのシャフトがナナメに取り付けられているのです。


プラスチック成型のシャシーでは細かいモーターの高さなどの精度にはバラツキがでてしまいます。

今回はここを修正してみました。
モーターマウントを少し削ってモーターの位置を下げます。
(この時、削り過ぎないように注意してください!)

結果はこんな感じ。
20061027_3
こちらも写真では分かりにくいのですが・・・・。


最終的に後ろ側のブッシュ側も高さを調整して
リアシャフトと同じ高さになるように高さを調整します。

削って動きの大きくなったモーターマウントやブッシュは動かないように固定(接着)してください。


これだけでリアタイヤの動きがとてもスムーズになります。
それだけギアなどの間で抵抗が大きかったということですね。

走行中のギア音なども若干静かになり、
走りもスムーズになります。

また各部にかかる余分な力も減りますので、
パーツの寿命も長くなるので、
ちょっと時間がかかりますし、せっかくのシャシーを削るなど抵抗があるかもしれませんが、
(慎重に)やってみていただきたい調整の一つですね。


基本的な走行における特徴はやはり変わりませんが、
クルマ本来の性能に少し近づけたことを考えるとこういう調整もなかなか楽しいものになります。


フライだったら
フェラーリ 250 GTO、365 GTB Daytona
アルファロメオ Giulia GTA 、GTAM、156、147
BMW M3 E30、M3 GTR、320i、3.5CSL
コルベット C5R、C5
ダッチ(クライスラー)バイパー
リスターストーム
マーコス
フォードカプリ
パノス
など

スケーレクストリック
スーパー7
マクラーレンSRL
コルベットL88
マセラッティ クーペ
など

オートアート
マツダRX-8
ニッサン 350Z
シェルビー コブラ コンセプト
など


まだまだありますが、
かなりの種類があるんですね。
応用範囲は高そうです。