WayVの時代が到来
新曲「On My Youth」の内側...
「一夜にして超有名になりたければ、流行の曲を選ぶでしょう」とテンは言った「でも音楽業界の誰もが同じことを何度も何度も試みています。負担を感じなければ何が起こるか分からなくても大丈夫、新しいことに挑戦してみようという心構えを持つことができます。それはとても刺激的です」
K-POP メガグループ NCT の中国サブグループであり、テン・クン・シャオジュン・ヘンドリー・ヤンヤン・ウィンウィンからなるWayVは言うまでもなく非常に有名である
2019年のデビュー以来、彼らはNCT DREAMやNCT 127など仲間のサブグループとは著しく異なる雰囲気と美学を持っているという地位を確立してきた
「人々はWayVのサウンドがどのようなものかを知っています そう… dubstepやkeytarのようなとても強力で、すごくヘヴィなサウンドです」とテンは述べている
しかし4枚のミニアルバムと1stアルバム「Awaken The World」にわたって探求されたこの長年のイメージ(特徴)のせいでWayVは不安を募らせていた
2枚目のスタジオアルバム「On My Youth」を準備するにあたり、彼らは変化が欲しいと感じていた
「僕たちはタイトル曲用に "2つの異なるデモをください" って言ったんです」とテンは語る
「そして最初の曲を聴いたとき、それは良かったけど僕たちの以前の曲を思い出させました。そして "On My Youth" を聴いたとき僕たちは "わあぁ" という感じになりました。バースはバラード風で歌詞に重点を置いていますが、コーラスはまるで...」テンは立ち止まりいくつかの繊細な動きを試してみた 「明るくはないけど、ゆったりしすぎない、すごく不思議な組み合わせです」
「On My Youth」はところどころまばらに波打つシンセとtinkling keyに支えられており黄金時代のヒップホップバラードを思い出させるが、過去のWayVのシングルよりも重ね方にソフトなアプローチを採用しており、最終的には曲のうねりが大きくなる
ストリングスとシンセはボーカルと一緒に疾走するのではなくボーカルの下で機能している
「僕たちはいつも自分たちのやっていることを愛してきましたが、この曲は "どうやってこれをパフォーマンスするんだろう？" という風に僕たちに違う考え方をさせてくれます」とヤンヤンは付け加えた
「それは僕たちにとって大きな挑戦でしたが、メンバー全員が素晴らしい仕事をしてくれましたし、今聴いても感動的な気持ちになります」
シャオジュンを魅了したのは曲だけではなく、キャラクターを演技で具体化するというミュージックビデオが彼に与えた挑戦でもあった
「僕はそこでの自分のパフォーマンスが本当に気に入っています。僕が感じたすべての感情をこの映像に込めました。僕のキャラクターはいつも緊張していて、呼吸を助けるために紙袋を使わなければいけないとか、そういったことです」と彼は単刀直入だが甘くそう英語で語った
ヘンドリーは次のように付け加えた 「正直に言うと "On My Youth" は特別で感情的な曲なので、アイドルとして僕たちは多くのティーンエイジャーに影響力を持っているので、この曲をどのように演奏するかが僕たちにとって非常に重要でした」
彼らが掘り下げるテーマは時代を超えたものであり、若者として、若者のエゴ、頑固さ、世間知らずが刺激を受け間違った理由で物事を行ない、周囲の人々を失う通過儀礼
"みんなが僕たちが若すぎるって言うのは分かってる/僕たちは毎日成長している/彼らは僕たちが愚かすぎるって言う…僕たちは間違いを犯すだろう/たとえ遅くなってもそこに辿り着くだろう…僕はそれを痛みのせいにすることができ、それを自分のエゴのせいにすることもできる/自分の名前に十字架を付ける...若さのせいにすることもできる"
「それは僕たちメンバー全員が共感していることです。僕たちも幼い頃、誰もが何か愚かなことをしたり、大したことではないことで喧嘩したりしました。今僕たちは大人になりそれが人生の一部にすぎないことを知り、その間違いを経験し、より良い人間になれたと思います」とテンは言う
「誰もが後悔していることを持っているので、これが人々の共感を呼ぶことを願っています」とヤンヤンは付け加える「以前は時間のありがたさをあまり感じず、いつも何でも早く終わらせてやり遂げたいと思っていました。でも今はスピードを緩め、周りのすべてを受け入れなければならないとわかっています」
テンはこう言います「僕もいつも急いでました。僕はとても短気で、考える前に話したり行動したりしていました。それは僕に影響を与えていて、最近ではやる前に考えるようになりました」
27歳のテンはそれでも輝かしい正直さを保っている。彼は早口で話し、個人的なことや透明性のなもの、または不完全なもの、つまり伝統的にアイドルらしからぬ何かを明らかにするとき、彼の唇はひきつり、目がチームのスタッフに向かって動くのがわかるのだ
だがWayVのいくつかのこと、例えば彼らの刺激的なジョークや身体的表現力、クンの穏やかでバランスのとれた存在感、ヘンドリーの予期せぬ逸話などは決して変わらず、そしてそれは良いことなのである
しかし今年は WayVも何かが変わった
それは23歳の最年少であるヤンヤンが感染力のある熱意を持って会話を難なくこなしながらも彼の返答はより正確に構築され、内向的ではあるが思慮深くなっているという点にある
テンは新譜を聴き返し気が付いた「これは僕たちが声をどうやって使っているのか僕にはそれがわかります。これまで歌ったときは常に完璧にしようと努めてきたけど、今回のアルバムではより感情を込めた気がします」
「僕たちは4年間一緒に仕事をしてきましたが、誰もが自分自身の自信とカリスマ性、自分を [最高] に見せる方法を見つけたと感じています。それがこのアルバムで最も重要なことの一つだと思います」とヤンヤンは言い
その波及効果は「僕たちは何か新しいことに挑戦することを恐れなくなりました。以前は "ああ、こんなことをしたらおかしく聞こえるかもしれない" と思っていましたが、今は "よし、試しにやってみてダメだったら録り直せばいい" と思えます」とテンが話す
「ミニアルバムとアルバムの間は1年ありましたが、ファンミーティングツアーやNCTの活動など他にもたくさんのことをやりました。そしてそれらを通じて僕たちは多くのことを学び、成長しました」とクンは付け加えた。
彼はそれらの作業がより速く、同時により良くなっていると考えている 「実際のレコーディングの1～2日前にデモを受け取ったので、短期間でたくさんのことをやりましたが上手くできたと思いますし、どれだけ改善したかがわかります」
ウィンウィンは中国でのスケジュールがあったため、7都市を巡るファンミーティングツアーや「Phantom」のプロモーションサイクルには参加しなかった。ホワイトカラーの髪で目を大きく見開き、ずっと静かでそして賑やかな会話に同調し、同意するかを聞くと頷く
そんな彼はWayVとしての生活に戻ってきてどのように感じているのか？
質問は韓国語で通訳されるが、ウィンウィンはヤンヤンに目を向けるとヤンヤンは頷いて "通訳してあげる" と言い、ウィンウィンはクンとシャオジュンを見ながら中国語で答え、話し終わるとセーターの袖の内側で丸めた拳の上に頭を置き、それを見たヤンヤンが笑いながら「彼はとても恥ずかしがり屋なんです」と言い、 そしてヘンドリーは彼に向かってNewJeansの「Super Shy」を歌い踊った
しかしこうした楽しい雑音の中でウィンウィンが強調したポイントは「彼らと一緒にこのプロモーションを行うことで、今年彼ら全員が人としてとても成長したように感じましたし、そして僕たちはより多くの新しいアイデアを思いつきました」ということだった
ヤンヤンは、彼らの思考プロセスと意見の増加について詳しく説明したいと考えていて「このアルバムを作る前は、僕たちは自分たちのアイデアについてあまり話しませんでしたが "On My Youth" の準備を始めるときに、それぞれが曲のアイデアを出し合いました。歌詞やそれをどのようにパフォーマンスするか、そしてそれは僕たちにとって大きな進歩であり、詳細やプロモーション、ミュージックビデオ、TikTokについてもっと話し合いをするようになりました」
WayV はソーシャルプラットフォームで特に多作ではなかったが、テンは笑って「もしあなたが（以前に）WayV TikTokチャレンジをしてくださいと言ったら、僕たちは "ああ やりたくないな" と思っていたでしょう」だがチームはアプリ上で自分たちの存在をもっと知られるようになったと彼は言う「でも "On My Youth" は速い曲ではないので、どうすればこの曲をTikTokでより面白く見せることができるだろうかと考えましたがシャオジュンがアイデアをくれました」
どちらかといえばWayVはより野心的になったようで、まるで彼らの下に火がついたようだ
「はい それは本当です」とヤンヤンは言った「僕たちはみんな、より野心的になりました」
「僕たちは紛争を恐れていません。僕たちはグループ内、経営陣、A&R チームとたくさん話し合います。僕たちは自分たちに同意してもらえるようみんなを説得します。それが変化です」とテンは言う
「もし同意しないなら」とヤンヤンはおそらく冗談半分で「僕は戦うつもりです」と言った
"On My Youth" の計画段階での会話の駆け引きがどうであれ、その結果聴衆がWayVのどこを気に入っているのかを理解し、心地よい親しみやすさを維持したアルバムが完成した
彼らの素晴らしいハーモニーは "No One But You" の中心的な要素だ。 "Lighthouse" や"Moonlight"には2019年の、"Moonwalk" と同様の映画的な存在感が刻印されており、 そして心温まる存在感のある "Be Alright" はクンが作詞したファンソングで、クンは「言いたかったことを一生懸命書いたので、感動してもらえたら嬉しいです」と控えめに語った
しかし同様に「Poppin' Love」や「Ain't No Thang」のような曲には新たな活力、明晰さ、そして自制心が貫かれており、その中に潜んでいたからかうような笑いが、アルバムの最もヘヴィな瞬間である「RODEO」では完全に冷笑に変わっている。トラックリストの真ん中に心地よいが固く重低音の獣のように座っていた。
次に「INVINCIBLE」だが、おそらくこれまでの WayV のサウンドの中で最も祝賀的なサウンドです。それは偶然にも、彼らの疑念を抱く者たちへの挑戦的な攻撃でもある。「下から上まで僕たちは限界にさえ達していない/彼らは僕たちがすべてを勝ち取ることは決してできないと言った/僕たちは永遠にこれをやる 僕たちは無敵だ」
「 "Phantom" では、どうすれば困難を乗り越えられるかについて話し合いましたが、このアルバムではそれはもう終わりです。そうなったことはわかっています。今はただ楽しみましょう」とテンは言う
「練習中に話すときは、過去よりも未来について話します（「80％は思いつきの話で、20％は過去と未来について話しているようなものだと思います」ヘンドリーは、最も熱心に話しているようで正確に口を挟んだ。スタッフたちを笑わせチームの仲間を笑わせた）でも僕たちは自分たちがどうやってここまで来たのかを考えることもある、なぜならそれなしでは今の僕たちはありえないから」
それにもかかわらず、WayVは最新作を発表することに少し緊張している。ヤンヤンは「反応が楽しみです。僕たちは何度も曲を聴いてきましたが、初めて聴くファンはどう感じるでしょうか？彼らの感情を知りたいです」、そしてシャオジュンは「僕たちが撮影したものはたくさんあるので、みんなに見てもらいたいです」と熱心に話した
そしてたどたどしく英語を話すウィンウィンは、WayVメンバー（彼がどれだけ一生懸命練習してきたかを知っている）の一言一言を応援しながら、「ファンに会える事に興奮しています。なぜなら、僕たちはファンと共有するためにたくさんのサプライズを用意してきたしファンも待っていてくれましたから。僕たちにとっても長かったので、本当に会いたいです」と話した
「 "新しいWayV" の時代は終わったと本当に思っています」とテンはメンバーが7人から変更になると発表される数カ月前、当時5人で活動していた "Phantom" のリリース時の会話について語った。メンバーは6人になり、彼はこれを彼らが "持続する為の時期" と呼び、彼らは2023年初頭のリセットボタンを過ぎたところにいるが、まだ進行中の段階にある。 「今、僕たちは現場に出てそれを実現する準備ができています。真剣に"これがWayVです！" と言えます」
WayVをポップスターの地位の最高位に押し上げるためにスターたちがまだ完全に揃っていないように感じることがあるとしても、彼らの才能を考えると不当なことだが、彼らが自らの運命を導くためにハンドルをよりしっかりと握ることを主張するのを見れたのは心強いことだ。キャリアの早い段階で成功しなければアーティストには価値がないという、ますます広まっている考えに怯えることはない。
「成功するにはハードワークをして成長する必要がありますが誰もが間違いを犯すことがあるのは仕方ありません」とヤンヤンは言う「そこから学び、前進し、成功する自信を持つことができます。僕たちは自分たちが優れていてより大きくなれると信じています」
テンは突然、最後の考えを共有したいと思ったのか "継続する為の時期" という概念を終わらせたいと考えていると言う。代わりに彼はこう話す。「今の時代、僕たちはオープンになることを恐れていません。自分を表現することを恐れる人はいません。これはWayVにとって "全盛の時代" となるでしょう」