人を殺したヒトコブらくだの行く末を考えてみたりしている。



芳しい香りのするカツラを被る裁判官の木ヅチが砂漠に鳴り響いて罪を裁く。



真っ黄色の夕焼けがお似合いのガンマン風の葬儀屋が不意に僕の肩をつかんできた。



ヒトコブらくだはクチャクチャと不快な音を出しながら干し草を齒む。



きっと彼は反省という言葉がこの世に有る意味を知らないのだろう。



葬儀屋が僕をオアシスの木陰に引きずり込む。



裁判官が判決を申し立てた。



ヒトコブらくだは瞬きをユックリと3回することによって申し立てを素直に受け入れた。


もしくは何も考えていなかった。



僕はというと、ネジが外れた葬儀屋に目玉をしゃぶられて、フラフラと天国に向かうところであった。