8月1日に同じテーマで書き込んだのですが・・・

その後も、

新型コロナウイルスや、

安倍首相の辞任ニュースに隠れて、

様々な「気になる」そして「悲しい」ニュースが報道されています。

 

特に私の住む四日市市では、

71歳の母親が、44歳の障がいのある娘さんを殺し、

自分も死のうとしたけど死にきれず、

逮捕される、という事件が起きました。

 

このお二人が住んでいたのは、

私がケアマネジャー兼在宅介護支援センターのセンター長として

3年間、担当した地域です。

現在もお付き合いしている地域です。

福祉活動が盛んな地域です。

それなのに・・・・

このお二人と、直接の面識はないのですが、

いや、

直接の面識がない、ということ自体、

私自身の仕事や活動がどうであったのか・・・

非常に心に引っかかっております。

 

娘さんは、元々、障がい福祉サービスを利用していたようです。

ただ、加えて、病気を患い、一時的に中止になっていたとか・・・

報道では「脳梗塞」と言われたので、

もし、そうであれば、介護保険が優先になります。

でも、今まで慣れた人間関係や場所での生活を続けたい、と希望するのなら、

日中活動は障がい福祉サービス、

介護面は介護保険、と併用することができたはず、です。

身体状況が変わっても、

絶望することなく、

この二人の気持ちに沿った支援ができたのではないか・・・と。

 

そういう「相談援助」を誰かこの親子にしていたのか?

それとも、二者択一的な発想での「相談援助」や

事業所のルール優先の「相談援助」しかしていなかったのか?

また、脳梗塞でもし入院していたのなら、

急性期以降のリハビリはどうなっていたのか?

リハビリ病院は退院するときに、

在宅支援のプログラムをきちんと組み、

在宅の福祉サービスにつなげていくはず・・・なのに・・・

 

この事件は、全く孤立していたお二人に起こったことではなく、

ポイントポイントで、専門職が関わったであろう事件です。

つまり、この事件は

「相談支援専門員」や「医療ソーシャルワーカー」「介護支援専門員」など

「相談援助の専門職」の関わり方が問われる事件です。

そして、今までこの二人に関わることのなかった「地域」も!

(もちろん、私自身も)

 

最近の報道で、お母さんは鑑定留置になった、とありました。

お母さんが精神的に不安定だから

この事件が起こった・・・という、

短絡的な結論ではなく、

福祉の専門職と言われる人たちが関わっていたであろう、にも関わらず、

なぜ、お母さんは絶望してしまったのか、という点を

明らかにしていく必要がある、と考えます。

 

亡くなられた娘さんの「生きたかった」気持ちと、

心中しかない、と思ったお母さんの「追い詰められた」気持ちに、

私は、本当に申し訳なく感じています。

 

二度と、このような悲しい事件が起きないために!

 

・・・と思った矢先、

今度は、同じ三重県のいなべ市の50歳代の息子さんが、

80歳代のお母さんを背負って、

滋賀県の橋の上から飛び込んだ、とか・・・

 

悲しい事件が続いている昨今です。