こんにちは。kiloです。
今回は高いジーパンと安いジーパンの違いはどこにあるのか?という点を話していきたいとおもいます。
皆さんはこの話を聞いて「やっぱり高いジーパンは素材がいいんじゃないの?」と思うかもしれません。
確かに、高いジーパンは素材の面でも優秀です。ですが、それ以外にもいくつか違いがありますので見ていきましょう。
まずは構造の違いから。
ジーパンの作りの一つにセルビッチジーンズというものがあります。日本では赤耳デニムと呼ばれることもあります。
これが普通のデニムとどう違うのかというと、裾の部分をロールアップしたときに外側にデニム生地のつなぎ目がありますよね。あの部分がほつれないように縫い上げられているのです。普通のジーパンをめくりあげても縫い目が見えるだけですが、この製法だととてもきれいに見えます。ちなみに赤耳と呼ばれる由来はかつてリーバイスが出していたジーパンがほつれ止めのために使用していた糸が赤かったことに由来します。もちろん現在では赤以外の色の物もみかけます。
ではなぜこのセルビッチジーンズは高くなってしまうのでしょうか?
それは単にほつれ止めの作業があるからではありません。実はこのセルビッチジーンズは普通のジーパンと織っている機械が違い、シャトル式という方式で織っています。この方式は従来の半分ほどの生地の幅しか織ることができず、とても生産効率が悪いです。さらに半分ほどしか織れないので、必要な生地の長さは倍になり、生産コストも上がります。そんな贅沢なジーンズなのです。
ではなぜそんな贅沢で高級なジーンズが売られていて、さらに購入する人がいるのでしょうか?
もちろんほつれにくいという点もあるでしょう。ですがジーパンは色落ちを楽しんでいくのが醍醐味です。セルビッチ素材を使用したジーパンは長持ちしますからとても長い期間をかけて色落ちを楽しむことができます。それに素材そのものも、一つ一つに個性を感じられるような、そんなジーパンです。
他にも、セルビッチデニムは基本的にポリ系の物は入っておらず、綿100のジーンズなので履き心地もとてもいいものになります。
皆様もいいジーパン「セルビッチデニム」でジーンズの神髄を味わってみてはいかがでしょうか。
では今回はこの辺で。