あのさ…


ドローインって呼吸法じゃないよ?

ましてや腹式呼吸では絶対に無いよ?


あと、「やり過ぎて気管支をやられた」、「基礎代謝が落ちて効かなくなった」って、もう何が何だか...



強いて言うなら、最初にドローインとは何ぞ?ということを体感してもらう導入として、敢えて、鼻から吸ってお腹を膨らませ、口から吐いてお腹を凹ませることを何度か繰り返し、腹横筋を随意的に伸縮してもらうことはありますがね。

その導入自体は、まさに腹式呼吸。それによって、お腹を凹ませる(実際にはウエストを絞っている)という身体操作を知り、慣れてもらう。

そして、鼻から息を吸うのは、外気を体温に近づけ身体の負担を軽減し且つ、喉の渇きを軽減するため。

口から息を吐くのは、素早くスマートに二酸化炭素を排出するため。鼻水が出ちゃわないようにする効果もあり。

流体力学的には、ベンチュリー効果 による流体速度の増加を利用して、単位時間当たりの換気量の増大も狙っている。(だから息を吐くときは口を大きく開けずに窄め、吐く息が細くなるように。)


でも、その先が重要なんだよ。

ドローインがどういった身体操作か分かったら、今度はそれをキープして胸式呼吸をする。

ドローインをキープしたら、腹式呼吸できないから。で、胸式呼吸しないと死んじゃうから。

でも、肩でゼーゼーハーハーやってたらカッコ悪いから、スマートに鼻から息を吸って、さりげなく口から息を吐いてよね。最終的にはね!


このブログでは、ドローインとその他との分離運動が重要だと、バカの一つ覚えのように書いているんだけど、それはドローインがコルセットの役割をするから。(ただし肋骨は広げ過ぎず狭め過ぎずの中間位を保って胸腔容積を確保すること)

本物のコルセットみたいに、体幹を固めて自由な身動きを制限されたら困るじゃないのさ。だから、分離運動不可避なワケ。


それから、ドローインで機能する腹横筋や内腹斜筋(外腹斜筋も収縮するけど、それが過ぎれば肋骨を狭め胸腔容積の確保は困難。)って、そこそこ大きいので、収縮するときに消費するカロリーってそれなりに多いんだよ。

だから、基礎代謝も上がると思う。

「やり過ぎて気管支をやられた」、「基礎代謝が落ちて効かなくなった」っていうのはさ、もはやドローインではなく、荒々しくただただ深呼吸してただけだからじゃないの?


本質を理解せずに、(悪意は無いにせよ)嘘やデマを喧伝するのは止めてくださいお願いしますぅー。