理由は...


いずれの "知的財産権" の成立要件も満たさない。



Σ(゚Д゚;エーッ!!!



旧知の事実の応用と再構成の羅列であり、技術が全く関係しない発見・着想であり、再現性や独自性に議論の余地があり、簡素な文章ですが、既に僕自身が本ブログにて発表していることにあります。もちろん、口頭での伝達もあります。

実際に知られているか?認知されているか?絶対的理論か否かは関係ありません。


それに万が一、知的財産権の何れかの成立要件を満たしていたとしても、成立までにかなり時間を要しますし、その間に著作物を出版されたら成立しないですからね。

もちろん、もっともっと広く知って、理解していただきたいことですし、そう遠くない将来にスタンダードとなる概念だと考えていますので、秘密にすることは有り得ないです。

なので、今後はもっと積極的に発表します。


ただ、舞踊(主にクラシックバレエ)における独自の用語 “引き上げ” の解釈および、概念を、解剖学的根拠に基づいて明文化した人を寡聞にして知りませんし、医療従事者生命を掛けて舞踊手(ダンサー)のケア、コンディショニング、リ・コンディショニングを行っていますので、これに関する理論、考察、概要、概念などの流布には慎重かつ親切で丁寧であることを心掛けていかなくてはと思います。


ひとまず、あらためて僕個人の解釈と概念を。



“引き上げ” は、主に (1)腹横筋 を適度に随意的収縮させ、 (1)が本来持つ (a)予測的姿勢制御機構 としての機能を 応用した概念 であり、上肢の運動に対しては 共に随意的収縮をさせる (2)内腹斜筋 が 肋骨の広がりを抑えつつ (a) を 補助し、下肢の運動に対しては、骨盤底を構成し 腹横筋と共同収縮して (a) としても働く性質 を持つ (3)深会陰横筋、(4)尿道括約筋、(5)肛門挙筋、(6)尾骨筋 を 積極的に機能させ、これら全て 無意識レベルでの 分離・協調運動 の 獲得・実現 を目的として、舞踊技能習得レベルに関わらず、常に教示・再確認すべき基礎であり、特に幼年期に指導を正しく徹底することにより、よりその効果を発揮する概念である。

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補足すると、これを適切に習得することによって、脊柱や骨盤が可能な限り垂直に近い状態を保つことが実現され、所謂 美しい姿勢 が獲得できます。



なお、全身のダイナミックな動きに寄与する (7)大腰筋 と (8)腸骨筋 で 構成される 腸腰筋 や、股関節のターンアウトを維持する 深層外旋六筋 (9)梨状筋 (10)上双子筋 (11)下双子筋 (12)大腿方形筋 (13)内閉鎖筋 (14)外閉鎖筋 は、体幹の動揺が抑えられ 安定しているときに、最大に機能と効果を発揮します。
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内転筋群についても体幹の安定性があって初めて、舞踊における機能・効果を発揮するのは同様ですが、今日はこの辺で...


それにしても、このように解剖学的考察を進めていくと、ワガノワ・メソッドの偉大さを、改めて痛感します。ワガノワが知っていたかどうか分かりませんし、全て完璧に...とは言えませんが、その教授法は解剖学的根拠に富んでおり、「ワガノワ・メソッドはロシア人向けのもの...」「日本人向けのワガノワ・メソッドを考案...」それは誤解です。

もっとも、僕自身もまだワガノワ・メソッドを理解しているわけではありませんが^^;



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