この世界に足を踏み入れて約13年。ようやく少しはマシな治療ができるようになって参りました。

また、来日した海外トップ・ダンサーの方々からのご依頼が少しずつ増えているのは、元を辿れば”出会い”があり、様々なことを教えてくださった皆様のおかげです。出会った全ての方に深謝いたします。

さて、独立開業から3年目となる今年、桜を愛でる直前の2011年3月11日(金)に東日本大震災が発生し、東北地方を中心に甚大な被害がもたらされました。

国内では震災以降、原発事故の問題や未だ止まぬ余震が続き、被災された方々におかれましては本当に不安な日々が続いていることとお察し申し上げます。

そして先日4月21日(木)には、女優の田中好子さんが「天国で被災された方のお役に立ちたい」との言葉を残して逝去されました。

このような愛情ある方の行動や、1995年1月17日(火)に発生した阪神・淡路大震災など、過去の自然災害を鑑みて考えさせられるのは、日本の復興に際して、互いの立場に立脚した健全な想像力をはたらかせ、自然と共存し発展していくことが重要ではないか?ということです。

そしてそこには、良心が無ければなりません。


『 ”良心”とは自己犠牲のこと 』- より高い目的、大儀、原則のために自己あるいはエゴを抑制すること。犠牲とはより良いもののために、良いものを諦めること。ただ、自己犠牲を払う人の心には、犠牲を払っているという意識は無く、他人の目に犠牲と映っているだけ。



そして持つべきものは『他者に対する深い愛情と真理に向かおうとする強い意志』だと思います。『結果』だけを求めていたら、プロセスを無視して近道をしたくなりますが、それでは真理を見失ってしまい(表面的な事象に惑わされ内面・本質的なことに気づかない)、失敗して後悔してしまいがちです。

スピードは大切ですが、先ずは「急がば回れ」・・・近道したい時ほど、焦らずゆっくり、今できることを着実に、1から順番に積み重ねていきましょう。

自分自身を大切に、信じて、『他者に対する深い愛情と真理に向かおうとする強い意志』があれば、必ず成し遂げられますし、上っ面や打算ではない 『誠の意志や行動』 は決して滅んだりしないと信じています。


話が少し逸れましたが・・・・・

私の使命は“誠実に生きて人の役に立つ”ことだと思っています。

この使命を達成するために、私は「鍼、灸、あん摩・マッサージ・指圧師」として、常に患者様の幸福を願い、症状を改善・軽減させるために、状態を精査して正しく把握し、原因を考え、背景・ハンディキャップを考慮し、持ちうる限りのあらゆる知識や技術、深い配慮を以って施術にあたり、共に目標を持ち、共に良くなる。また、そのために必要な勉強、努力、創意工夫を続けます。

若輩者ではございますが、今後とも精進してまいりますので、皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。

2011年4月26日(火) 記