これまで、温暖で、比較的穏やかな瀬戸内式気候にありながら、突然に、自然はキバをむいた。

昨日まで、幸せだった。笑顔だった。

「将来はダンサー。その日も、地元の祭りの先頭で、得意のダンスを披露する予定だった、海翔君。9才」

西日本豪雨災害は、一瞬にして、尊い命を奪ったのだ。

大好きなお母さんに抱かれて、天国へ旅立った海翔君。

どうぞ安らかに、と祈ることしか出来ない。