来年度から保護者のうち、1人でも土曜日に仕事が無い場合、保育所を土曜日に利用できないようになる。

公務員の親がいる場合、全員がそれに該当するだろうし、一般職で毎週土曜日休みなんていう仕事は、それほど無いことを考えると、公務員の身を切る改革のように見える。

しかし、市民が求めるのは、職員を苦しめることではなく、市民サービスの向上である。

職員が大変になったところで、市民の暮らしが良くならないのであれば、市民サービスが下がってしまう、市民の幸福度が下がってしまうことになる。

これだけ子供が減って行く中で、なぜ保育所のサービスを軽減させるのか。

それは、学校と一緒で、それを利用する市民のためにやっている訳ではなく、各地に保育所を残すためである。

またもや独り善がりの政策がはじまったわけだ。

各地に保育所を残したい。

だから保育士の数が必要になる。

でも、子供が減ってるから、何十年も雇うような正規職員として雇うことができない。

指定管理者などで運営している訳ではないから、国からの援助も少なく、経費は高い。

結果として、サービスを軽減するしかなくなる。

この流れで、子供が関係する、保育所や学校に関する政策はどんどん軽減されていく。

形上、サービスを向上するかのように思えた、図書館もあの始末。

余裕で半年休んで、何億円もの負担を市民にかし、平気な顔で、誰もおとがめ無し。

負担は市民だけ。

何を守って、何を犠牲にしてるのか。

行政の仕事は、市民福祉の向上であることを忘れたのか。

そもそも、知らないのか。

保育所の数を減らし、保育士の仕事を安定させ、24時間、365日運営の保育所を実行しては、どうだろうか。

さらに、様々な幼児教育方を取り入れ、保護者が選択できるようにしては、どうか。

病児保育、病後児保育を気軽に利用できるようにしては、どうか。

サービスを少しずつ軽減し、市民の首を少しずつ閉めていくような方法をとるのではなく、サービスをどうすれば向上できるのかを考えては、どうか。

誰のための福祉なのか、今一度考えて欲しい。

考えたい、実行したい職員がいるなかで、邪魔をする執行部局の人がいる。

あなたは、いったい誰のために今の仕事をしているのか、偉ぶってばかりいないで、その頭を使って考えて欲しい。

どんな立場にいようと、その立場でやるべきことをやり人を幸せにできたとき、はじめて偉いんじゃないのかと思う。

保育士の働く環境と、サービス向上の両立をどうすればできるのか、答えはすでに出ていると思う。