-新生アインクラッド22層 森の家-
この日はくるのが早かったからか大人たちが誰もきておらずアズサ達だけがこの家にきていた
「今日はまだリーファ姉さんとかはきてないみたい」
「学校終わるの早かったしこっちにくるのも早かったからね」
「行きたいダンジョンもないわねぇ」
「ハルカどうしたのよ?アズサをじっと見たりして」
「一度でいいからアズサちゃんの猫耳と尻尾を触ってみたいなぁって思って」
「ハルカちゃん、止めておいた方がいいわよ?」
「どうなっても知らないわよ」
「リィンちゃん、ハルカちゃんを止めて~」
リィンとヤヨイの制止の言葉も届かずハルカはアズサの猫耳と尻尾を触っていた
「そこまでよハルカちゃん」
「アズサが泣き出してるわよ?」
「ぐすん、ハルカちゃんひどいよ」
「アズサちゃんごめん。ちょっとやりすぎた」
「だから言ったじゃない」
「これっきりにしときなさいよ?」
「今回限りにします」
アズサを泣かせてしまった罪悪感からかハルカは素直に謝っていた
アズサがほっとしているとアスナとリーファが森の家へ入ってきた
「アズサ達、今日は早かったのね」
「ハルカちゃんが大人しいけど何かあったの?」
「ちょっとだけ」
「まぁ、アズサ見れば察しはつくけど程ほどにしないとお兄ちゃんが怒るわよ」
「パパはママと私のことになると容赦ないから」
「えっと、まさかと思いますけどアスナさんもですか?」
「ヤヨイ、「も」ってことはやっぱり」
「リーファさんとアスナさんがくる前にハルカもやらかしまして」
「そんなことだと思ったわ」
「アスナ姉さん?」
「アズサちゃんの猫耳と尻尾を触らせてもらうわ」
「リーファ姉さん、アスナ姉さんを止めてよ~」
この日二度目の叫び声が家の中に響き渡ったがリーファですらアスナを止める事はできなかった
「アスナさん、お兄ちゃんにばれたら怒られますよ?」
「キリト君、なんだかんだ言って優しいし大丈夫よ」
「お兄ちゃんにばれたらお説教確定よね」
「リーファさん、アズサが泣いちゃってますけどどうしましょう?」
「リィンととにかくアズサを落ち着かせて。下手するとあたしたちまでとばっちり受けるわよ」
「アズサちゃん、もう大丈夫だから落ち着いてね」
リーファもリィン達と一緒にアズサをなんとか落ち着かせ泣き止ませた
「三人がかりでやっと泣き止んだわね」
「リーファちゃん、私がアズサちゃんを泣かせちゃった事はキリト君には内緒にしててね」
「それなんですけどもうばれてると思いますよ?」
「まさかユイちゃんが?」
「見てたみたいです」
ユイからキリトにこの事が既に伝わっていてキリトだけでなくシリカまでもが怒っていた
その後にきたキリトとシリカからお説教をされることになったアスナだったがリーファやリィンたちがとばっちりを受けることはなかった
ーあとがきー
アズサの受難を書いてみました
アズサが猫耳と尻尾を触られる話です