-新生アインクラッド22層-
アズサ達はこの日、リーファとユイと一緒に森の家から出てのんびりと散歩していた
「パパもママもたまに来るのはいいけどいなくなるの早すぎだよ」
「あたしたちにもとばっちりが飛んでくるもんね」
「大抵はハルカちゃんが余計なこと言ってるからだと思うわよ」
「私もたまに言う時あるからハルカのことは言えないわね」
「リズさんのことはアスナさんに任せてあたし達はのんびりするわよ。その為にあの家から出てきたわけだし」
「リーファさんの言う通りですよ」
リズベットが大荒れでアスナに抑え役を任せていた
「シノン姉さんもその内くるだろうからリズ姉さんも抑えられそうだね」
「それにしてもキリトさんとシリカさんはどこ行ってるんだろう」
「ハルカちゃんは気になるの?」
「リィンちゃん達は気にならないの?」
「パパとママが一緒だし気にならないかな」
「私も気にならないかな」
「私たちが気にしてもね」
「あたしだけなの気になってるの」
ハルカ以外は全く気にしていないようで1人で盛大にため息をついていた
「まぁ、アズサ達が言うようにハルカも気にしないほうがいいわよ」
「パパもママも幸せそうにしてますから気にしなくても大丈夫ですよ」
「リーファさんとユイ姉さんのその言い方だとほんとは知ってるんじゃないですか?」
「いいハルカ、現実でもVRでも関係なく世の中には知らないほうがいい事だってあるの。ことプライベートに関してはね」
「パパとママのことだってそうですよ」
「リーファさんとユイ姉さんがそこまで言うならわかったよ」
2人にここまで言われてしまうとハルカもこれ以上は返す言葉もなかった
-新生アインクラッド47層 フローリア居住区-
リーファ達が散歩に出ているとも知らずにいたキリトとシリカは相変わらずだった
「ひゃあ///キリトさん、いきなり尻尾を掴まないでくださいよ」
「つい悪戯心でな」
「悪戯っ子なところは変わりませんね」
「シリカにだけだよ」
「今夜は私が悪戯しちゃいます」
現実<リアル>であろうとVRであろうと知らぬが仏ということあるのだとリーファとユイは心からそう思っていた
ーあとがきー
知らぬが仏を書いてみました
アズサ達とリーファとユイが散歩している話です。オチはフローリアの家でイチャつくキリトとシリカです