黒の剣士とシルフの妖精~ep216~ | ソードアート・オンラインSS

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妄想ばかりで書いていきます

~ALO内某所~

 

不審な気配を纏わせた数人の怪しい人影はあるゲームからの来訪者たちと顔合わせをしていた

 

「首尾はどうだ?」

「気配を察知したものはいても手出しはしてこなかったですがね」

「ぬるま湯に浸かり過ぎて呆けた連中ばかりだな」

「奴らとは話はついてんだな?」

「好戦的な連中ばかりで話がつけやすかったぜ」

「よし、奴らと合流して始めるぞ」

あるゲームからの来訪者たちは不審な気配を纏わせた怪しい人影と共に姿を消した

 

 

~ユグドラシルシティ・エギルの酒場~

 

領主達は報告の対応で忙しくシノンとリズベットが酒場へと顔を出していた

 

「リーファも大変ねぇ。キリトは海外出張中なのよね?」

「帰ってきたら休みはしっかりもらえるらしいわよ」

「リズ、お前の方はどうなんだ?」

「あたしの方はもう少しだけどってそういう話をしにきたんじゃなかった」

シノンとエギルがため息をつくとエギルは本題とばかりに話を切り出した

 

「どうも最近になってALOにコンバートしているプレイヤーが増えているらしい」

「どこからコンバートしてきてるかわかるの?」

「GGO<ガンゲイル・オンライン>らしくてな」

「シノン、あんたのホームだったんでしょ?何か心当たりとかないの」

「GGOの方だって一線から身を引いてからだいぶ経ってるし心当たりなんてないわよ」

「シノンでも心当たり無いとなるとあたしらだけだと手詰まりじゃない?」

「いや、そうでもないぞ」

「どういうことよ?」

「シノンたちにはこの前に話したんだがGGOに飽きた高レベルプレイヤーが新鮮さを求めてALOにコンバートしてきてもおかしくはない」

「確かにBoB以外だと高レベルプレイヤーはすることも見つけられないでしょうしね」

「あっちもあっちで落ち着いちゃって高レベルプイヤーにとってはやることが無いわけね」

「そういうことね」

シノンは飲み物に飲みリズベットはため息をついた

 

「コンバートしてくるのはいいとしてよ。何か企んでたりとかしてないでしょうね?」

「そこまではわからんがGGOからのコンバートが増えているのは事実だ」

「シノン、ザスカーの方はこのこと把握はしてるの?」

「してはいるけど手を打つ気はないみたいよ」

「まぁ、あっちだってお前やキリトと同じ世代のプレイヤーは一線から身を引いてるかもしくは引退してるだろうからな」

「ユーミルはどうなのよ?」

「こっちはこっちでありがたいと思ってるだろうよ」

「シノン、あんたの娘達はどうしてるの?」

「アヤノにはもしもの保険としてヒナコちゃんたちの護衛するように言っておいたわ」

「家から出ないように言ってあるんだろ?」

「ええ、サクラちゃんとエリちゃんからね」

「だったらなんでもしもの保険なんて」

「あの子達だって家の外に出たがるだろうしね」

「それでもしもの保険って訳?」

「そんなところよ」

エギルが嘆息してため息をついた

 

「なんにしてもだ、コンバートしてきた連中の目的が分かればな」

「情報がないからわからないままよね」

「リーファたちは報告の対応で忙しいらしいからね」

「あいつは何時帰ってくるのよ」

「リーファの話だと明日か明後日らしいわね」

「天気次第では延びるかもな」

「エギル、あんたの方で情報集めはしてるのよね?」

「一応な。はっきりとしたのはこれといって今のところないが」

「シノン、GGOの昔の顔なじみに話聞いてみてくれる?」

「それはいいけど急にどうしたのよ」

「あたしの勘よ」

「リズ、あんたもあいつと同じようなこと言うのね」

「お前はどうするんだ?」

「あたしも色々と話を聞いてみるつもりよ」

「コンバートしてきた連中の目的を割り出せればいいんだがな」

「そうね」

 

銃の世界からの来訪者たちの目的を調査する為に動き始めたエギル、シノン、リズベットだったがある人物からの救援要請によって彼らの目的が判明することになるとはこの時エギル達は思いもしていなかった

 

 

ーつづくー

 

ーあとがきー

銃の世界からの来訪者を書いてみました

次回はカゲムネの誤算を書こうと思います