暑くなって参りましたが皆様体調など崩していないでしょうか?
そろそろ夏が見えて来たなぁと思いつつ。
昨日の昼間に昔書いてた自分のお話読んでましてね?いやぁかなーり恥ずかしかったんですが、今では書けないだろう二人がソコには居て。
この二人を今の私が書いたらどーなるだろうかと!
なのーで。リハビリも兼ねて【甘えん坊】リバイバル!!(オイ
昔のあの二人を私が何処まで書ききれるか。いやぁ…
何か全然違う二人になったらスイマセン忘れ去って下さってイイですからねって事で!!
今回は【甘えん坊】完結から一年後の二人をお届け致します!
甘えん坊のあの二人の関係がどーんな風になってるのかが知りたいなぁ。でも内容忘れちゃったよだけど読みたいから読むよーっ!なーんて私と同じようにチャレンジ精神旺盛な方はどぞっ!!
【好きだから】
麗かな午後の陽気が射し込む中、それを打ち消す無粋な声が一つ。
「ヒョン………お腹、空きました。」
(……………また、コイツは…)
眺めていた雑誌から顔を上げる事無くチラリと声の先を見る。
そうすれば、其処には想像通りの相手が立っていて。
「僕はお腹が、空いたんです。」
「……だから、何。」
今度は思っていた事を口に出して伝える。
そうしてからしまったと思うのに、もう取り返しなんて着かないのだ。
「ご飯、作って下さい。」
またかと思う。久しぶりに貰えるオフの日は、こうして自分へと甘えてくるのだ、この相手は。普段自分へと見せる姿を一変させて。
「……俺、疲れてるんだけど。」
知ってるか?
一つ息を吐き出してから、持っていた雑誌を脇へと置いて。
少し先に立っていた相手の顔をこの日初めてマジマジと見つめる。
とは言っても、お互い休みだという事もあり。明け方までバカみたいに相手を貪ったばかりだ。見飽きる程見た相手の顔は何とも晴れやかな表情をしている。自分が起きてから相手が起きて来る今までの時間差は、有に5時間。
それだけ眠ればスッキリもするだろう。
(………何か、ムカつく…)
どんなに疲れていても長く眠れない自分に何だというのか。
フツフツと湧き上がる不満はきっと、疲れているせい。
それでも相手は言うのだ。
「だって、僕はヒョンの手料理が…食べたい。」
「……………キュヒョン…」
どうしてこうも自分の恋人は甘えん坊なのだろう?
そんな思いが脳内を占めていく。
「たまには俺に作ろうとか、考えないのか?」
はあぁと息を吐き出して。
大き過ぎるその溜息にすら、キュヒョンは動じる事は無い。
「僕はヒョンが病気の時や食べられない時、ちゃんと作ってあげましたけど?」
離れた場所から近付いてくるその姿を眺める。
Tシャツにスエット。ボサボサ頭のその姿はもう何年も一緒に居て見慣れているのに、此方を見つめてくるその瞳には、どうにも未だに慣れないのだ。
何処までも真っ直ぐに見つめて来る瞳……
「……どれだけ昔の事を持ち出すんだ、お前は…」
逸らしそうになる目をどうにか留める。
だって、今逸らしたら……負けだから。
「まだたかが一年前の事ですけど?」
クスリ笑う姿にドキリとする。
もう付き合ってから、一年は経っている。なのに慣れない、色んな仕草。
どんな姿だって自分を惹き付けて離さないのだ。
キュヒョンという男は……
「今日は、ヒョン特製の炒飯が食べたいです。」
「…何時もだろーが…」
目の前でピタリと止まり、サラリ頬を撫でられる。
こうやって食事を強請る時は決まって炒飯をリクエストする。
イェソンは他にも作れない訳では無いのだ。だけど、決まって炒飯を強請るその理由。それは……
「貴方の作る炒飯が、世界で一番…美味しいですから。」
嘘つきな奴だと思う。普段から仕事で宿舎を留守にする事の多い自分達。
そうなると勿論、冷蔵庫の中身など無いに等しい。その中で直ぐに作れて、尚且つ手間の掛からないモノ。
それが、炒飯。
「作ってくれるでしょう?」
ニッコリ微笑みながら顔が近付いて来るから、そのまま目の前の額へとピシリ指を弾いて。言う処のデコピンを喰らわせてやる。
小気味のイイ音が聞こえて、それに合わせて額を覆う相手の姿に少し笑った。これも、休みの日には恒例の一つ。
「お前、今朝まで一体何してた?」
朝方までの互いの行為を思い出させる。もう無理だと言っても久しぶりの行為にキュヒョンは止まらなかった。
荒く身体を抱かれて、起きてからずっと体中が痛みに支配されているのだ。
「アレだけ無理させといて、その俺に何を作れって?」
今度は剥き出しのままの頬を軽く叩いてやる。
そうすれば痛くも無い癖に、大袈裟に頬を押さえる姿を目にするから。
「目、覚めただろ?」
ニヤリ笑みを向けて近い体を軽く押し返してやった。
「今日は頑固ですねぇ……」
ヤレヤレ。そんな言葉と共にキュヒョンは大きく伸びをする。
そんなにガッカリした風でも無く。きっと最初から判っていたのだろう、イェソンが断る事を。
「……体、辛いですか…?」
先程までの幼さを含んだ表情は一変して。大人の男の顔が姿を現す。
何時もイェソンを甘えさせようとする、大人びたキュヒョンの姿が。
「少し、激しくし過ぎましたからね…」
すみません……
優しく髪を撫でられて、そのまま頬を包んでくる手にまたドキリとする。
どんなに荒く抱かれる時でも、優しく触れて来ようとする…掌。
その感触が堪らなく好きだと思う。
掌から伝わる、愛情。好きだと言葉で言われるよりも、触れる事で伝えてくれる。そんな感触が、好きだとイェソンは思うのだ。
「……なんでも、好きなのあるから…」
言いながらもその感触が気持ち良くて。
離れたく無くて緩く掌へと擦り寄る。そうすれば必ず返ってくる、優しさ。
「何でも……ですか?」
片方だけの頬を包んでいた手が両手に変わる。
これはきっと、危ないサインだと判っているけれど。
「なら………」
いただきます……
「…………っ……ンッ…」
言葉と同時に塞がれた唇。そう。素直に炒飯を作らない時には必ず降り注いで来る、甘い唇。
それを判っていても、作る事を拒んでしまうのは……
「ご馳走様でした……」
緩やかな合わせるだけのキスに、イェソンは伏せていた瞳を緩く開く。
目の前には大好きな茶色い瞳が一つ。
「まだ……満腹じゃ、無い癖に……」
スルリ腕を回してやるのも、何時もの事。
だって今コイツが欲しいのは、ただ一つ。
「もっと、美味しいモノ……くれるんですか?」
くちひが触れ合いそうな距離。
甘く囁かれた言葉にイェソンは一瞬肩を震わせてから言うのだ。
「………食べたいなら……全部、やる…」
だって………
好きだから。
どんなに我儘を言われても、それすら忘れ去ってしまう程。
相手を、好きだから………
「満足するまで……食べればイイ。」
「………僕はご馳走様と、言いましたからね…?」
妖艶な表情を浮かべて誘う瞳を静かに見つめる。
その視線すら、今のイェソンにとっては熱を上げる材料でしか無い。
前よりも強くなる想いは止め度無く大きくなるから。
それを抑えるなんて、もう……出来ない。
「メイン……まだだろ……?」
チュッ。音を立てて唇を合わせてやると、キュヒョンは酷く嬉しそうに微笑みながら。
「……デザートまで……頂きますよ?」
僕の我儘な、お姫様?
「………毒入りリンゴに、注意しろよ…?」
ニヤリ微笑む姿は艶を帯び、誘う腕は魅惑的。
甘く囁かれた言葉は何処までも犯罪級の甘さを含んで。
「解毒剤、用意しておきます…」
そのまま甘く塞いだ唇がクスリと笑みを零すのが判る。
日に日に増していく想いを持て余すのでは無くて、楽しむ。
それはきっと、今の自分達にしか出来ない事だから。
好きだから……深く深く好きだから、伝えたい言葉。
「愛してます……ジョンウニヒョン…」
何度聞いても飽きない言葉。
「………キュヒョナ……愛してる……」
何度言っても、飽きない言葉。
それを紡いで今日もまた。幸せそうに微笑む二人の世界は、広がっていく。
※さてさて。どーでしたか?
一年後の【甘えん坊】(笑)何だか少し落ち着いた雰囲気の二人が居るよーなそーでも無いよーな?←
言えるのはアレですねっ!
アンタ等やっぱり甘いままなのねーーーっ(オイ
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