続きです。
今回は(決心編)でございます。
頭プラプラで何やら繋がり悪い感じに仕上がった感がありますがー…

ほら、前話でこの二人。やっと出来上がったじゃないですか?なのーで甘さ倍増な内容となってますよホント書いててウオーイッ!なりましたからね(笑)


そんな二人の翌朝イチャりを見たいよ読みたい悶えてやるよっ!なーんて言って下さる甘いモノ好きな方はどぞっ!!



【正しい気持ちの伝え方(決心編)】



カーテンから漏れる朝の陽射しでイェソンは目を覚ました。
ボゥっとする頭でも判る温もり。薄く開いた瞳を向けた先には、気持ち良さそうに眠るキュヒョンの姿が一つ。
抱き締めてくる腕に力は無い筈なのに何故だか抜け出せない気がするのは、きっとこの腕が気持ちいいから。

「………はよ…」

眠る相手に取り敢えずと発した声は酷く掠れている。
其処でハタと思い出した昨夜の記憶。まざまざと思い出される行為に、イェソンは耳まで赤くしてしまう。

(………しちゃっ…た……)

思った事にも顔が熱くなって、そのまま赤い顔を隠すようにキュヒョンの胸元へとまた顔を埋めてしまった。
そしてその温もりにまたドキドキとして。

(何か…すごく……ドキドキ、する…)

抱き締めてくる腕も眠る顔も、規則正しい心臓の音も擦り寄った胸元も。昨日までは当たり前のように受けていたのに。
それを感じるだけで、今は心臓がバカみたいに高鳴って止まらない。
それはまるでまたキュヒョンへと恋をしたような、そんな感覚…

(どーしよ……)

この煩い心臓を治める方法なんて知らない。高鳴り過ぎた心臓が痛みを発しそうになった時、不意にキュヒョンの手がユルリとイェソンの背中を撫でて深く抱き寄せられた。

「………何また可愛い反応…してるんですか…?」

寝起きの彼特有の少し低い声は、普段以上に優しく柔らかい響きを帯びていた。寝ぼけているようにボンヤリ囁くのに、甘いその響き。

「……っヒョナ…起きて…」

名前すら上手く紡げないまま慌てて顔を上げたイェソンの額に、柔らかく唇が押し当てられる。

「…貴方の心臓の音が煩くて…起きちゃいました……」

そう言いながらもイェソンを抱き締めたまま今にも寝てしまいそうなその瞳に、イェソンは少し頬を膨らませて目元を赤らめるとまた胸元に顔を埋めてしまう。

「だって…キュヒョナのせいだ……」

ドキドキするのはキュヒョンのせい。昨日の事があって、こんな風に抱き締められていたらドキドキしない訳がないじゃないか。

「……そうですね…僕のせいです。」

クスリ笑って、イェソンの体を腕の中へと閉じ込めてヨシヨシと背中を摩すった。そのまま髪へと唇を寄せて、胸元へ埋められたままの顔を上げさせるように出ている場所全てへとキスの雨を降らせていく。

「謝りますから、顔…見せて下さい…」

言いながらもキスの雨は止まない。
顔を上げなければこの行為は続くだろうと、イェソンはユルユルと顔を上げてキョトリ上目遣いでキュヒョンを見上げた。その目は昨夜泣き過ぎたせいで少し腫れぼったい。それでも愛らしくキョトっと見上げてくる瞳に唇を寄せて。

「沢山泣かせてしまいましたね…すみません…」

目元を優しく撫でる親指。その仕草ですら何だか男らしく思えて、イェソンは尚々目元を染めて目線を落とした。

「……違う……」

違う。泣いたのは自分のせいだ。求めたのは自分から。なのに…求めた癖に、目の前の相手は優しく優しく抱いてくれたのに。それでも与えられる熱と痛みに涙が溢れてしまった。

「俺のせい…だから……」

伏せ目がちだった瞳が上がり、キュヒョンの優しい瞳を真っ直ぐ見つめて。

「泣いてもまた……抱っこ、してくれる…?」

「……………」

目元を染めてのその言葉にキュヒョンはまだ覚醒し切っていなかった頭を殴られたような感覚に陥った。
何で突然其処に繋がるんだと。というか、どうしてこの場面でそんな事を言うのだろう?挙げ句前から気になっていたが《抱っこ》という単語。きっと恥ずかしくて中々抱いてとは言えないのだろうけれど、何だかソッチの言葉の方がエロい響きに聞こえてしまって。また直ぐにでも抱きたくなるじゃないか。

天然で煽ってくる無知な恋人に、キュヒョンはもうボロボロになり切れかけ寸前の理性を総動員させて。

「また貴方が沢山泣いても……僕は貴方を抱きたい。」

だからその時まで、涙は取っておいて下さいね?

そう優しく囁いて甘く唇を塞いだ。
イェソンの気持ちが嬉しいから。恥ずかしがりな癖に、天然で煽っているとも知らないまま。それでも想いをちゃんと頑張って伝えてくれた事へのお礼を込めて甘く甘く唇を塞いでいく。

「……心臓…死んじゃう…」

キュヒョンの胸元の服をキュッと握り締めてそう呟いたイェソンに、キュヒョンは嬉しそうに微笑んでまたチュッと唇にキスを与えて。

「そんなにドキドキしますか…?」

それに小さくコクリ頷いて、イェソンは少し潤んでしまった瞳をキュヒョンへと向けた。

「……前より…いっぱいドキドキ、する。」

前よりもキュヒョンという存在を近くに感じる気がする。
それはきっと、キュヒョンの全てをこの身体が知ったから。そしてどんな時でも自分の事を最大限に考えてくれる優しい心を知ったから。だから…

「キュヒョナを…もっといっぱいくれるって……約束。」

もっともっとキュヒョンという存在を感じれるように、沢山欲しいから抱く事を約束しろと何処までも天然で誘うような事を言われて、キュヒョンは一瞬切れてしまった糸に任せてイェソンの唇を深く塞ぎに掛かった。
それを驚きながらも受け止めてイェソンの腕が背中に回る。その手がキュッと服を掴んだ感触にハッと正気を取り戻したキュヒョンは、チュッと音を立てて赤く柔らかい唇から名残り惜しげに離れた。

「……全く……可愛すぎです…そういう言葉は違う時に言って下さい?」

今すぐ抱いてしまいそうになる。

「…………バカ。」

ボワンッと見た目でも判る程顔を真っ赤に染めて、肩口へと顔を埋めてしまったイェソンに笑いつつ、思うのはこの先の最難関の事。
バレないようにするか、結婚するか。
そう前にヒチョルに言われた。恐らくこの天然な恋人の事だ。言わなくとも直ぐにバレてしまうだろう。
まぁ隠すつもりも毛頭ないが、またバッサリと切り捨てられ兼ねない。

「………ヒョン…まだ僕と結婚したいって……思いますか?」

ユックリと頭を撫でられて言われた事に、イェソンは顔を埋めたまま小さく頷く。

「例えトゥギヒョン達が許してくれないとしても…?」

一度反対された事は言っていない。それでも又反対されてしまった時にイェソンがその事にショックを受けないように。
殊更優しい声音で告げた言葉にイェソンは少し黙ってから。


「……俺、キュヒョナの奥さんに…なるんだもん……」

キュヒョナは俺の旦那様にならなきゃ、や。

「だから、反対されたって……知らない。」


絶対に結婚するんだと、イェソンのそんな言葉に苦笑してしまった。
こんなにも素直に言葉を言うだなんて、本当にあの二人はどんな教育をしていたのだろうか?
そして一度言い出したらイェソンはそれを曲げない性格だという事も知っている。だけど反対を押し切って結婚するのは、自分としては本意では無い。後できっとイェソンの心にも闇を落としてしまうだろうから。
強行だけは絶対に、してはいけない。

「……頑張って二人に認めて貰いますから…」

無茶な事を考えたりはしないで下さいね?

「…………ん…」

埋めたままの顔が見えないから本心は判らないが、そのイェソンの返事の低さに若干の不安を感じつつ。
もう少しだけこの甘い時間を堪能しようとキュヒョンはその体を強く抱き締めた。





※甘いよこの二人甘すぎて怖いんですが皆様引いてたりしないでしょーか?(そんな自分が一番引いてたり←

やぁ兄さん、結構な大胆発言しちゃってますねぇ天然で!
しかも大好きってのがだだ漏れてる感じがもう…(涙)

何だか反対された時、ギュよりも兄さんのが何かアクション起こしちゃいそーですがー…さてはてパパママの反応や如何にっ




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