今年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」。
「龍馬伝」は数々の革命を起こした。
大河ドラマとしては異例の「汚し」を強烈に押し出したメイクや扮装。
三菱の創始者・岩崎弥太郎が凄まじいほどの「汚れ」た格好で登場したのは、ちょっとした事件だった。
福山雅治の坂本龍馬も際立ったキャラクターとして光っていた。
福山龍馬の袴がデニムで作られていたことを知っている人は少ないかもしれないが、登場人物の中で最も型取りが明確だったのは、その背後に「人物デザイン」を仕掛けた人物がいたからである。
その張本人が、柘植伊佐夫さん。(写真左)
柘植さんは日本で初めて、いや世界でも初めてといえる「人物デザイン」というカテゴリーを生み出した人だ。
柘植さんはヘアメイク、ビューティメイク、扮装、演出を統合した「人物デザイン」によって、キャラクターをより強力にブランディングさせることに成功した。
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日本のドラマの最高峰と言えるNHK大河ドラマの舞台裏とクリエイターの発想と苦悩を書きつづった「龍馬デザイン。」で柘植さんの脳内の覗くことができる。
龍馬デザイン。/柘植 伊佐夫
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柘植さんの脳内では無数の概念や素材が音楽を奏でるかのように巡っている。
それは会話をしていても感じるほどである。
トップクリエイターの頭の中を知りたいなら、必ず読んでおく本である。