前々回、壁の向こう側にボールを投げる、という考え方をご紹介しました。
目の前の問題に焦点を当てるのではなく、解決した状態に焦点を当てることで、おのずと解決策が見つかるというノウハウです。
これは、前回お話しした私の身に起きた奇跡の話にも繋がる考え方なのです。
事業が立ちゆかなくなり、お金もなくなり、空腹のあまりズボンのベルトを食べようとし、目の前に暗闇が見始め、死の淵にたった、文字通りゼロの男が、小さなメモに書いた5年後の夢。
その夢が見事に実現していった過程には、メモに書いた当初には想像もしなかった展開がありました。
必要な人が必要なタイミングで現れ、必要な協力会社や、お金が、ベストのタイミングで引き寄せられてきました。
私には、それを予測することはできませんでした。
しかし、結果は明確にイメージしていました。
それは予言したという類のものではなく、頭に明確にイメージした通りに、私は自動的に動き始め、必要な環境へと導かれていった、という表現が適していると思います。
本を出す、能力開発プログラムを作る、テレビに出る、結婚する。
これらを強く願い、強烈に頭にインプットしたのです。
金もなくなり、知人も友人もいない、孤独な田舎男ができることは、たったそれだけでした。
しかし、それが最もやらなければならないことであったということを、後に知ることになったのです。
金もない、知人も友人もいない、食べるものもない、能力もない、恋人もいない・・・そういう目の前の壁だけに考えを巡らせ続けていたなら、僕はとっくの昔に消滅していたはず。
でも、今、曲がりなりにも夢を実現している状態でいられるのは、壁の向こう側を見ようとし、壁の向こう側を信じたからです。
今、目の前の壁を見つめている人がいるならば、僕はこう言ってあげたい。
「僕の話を信じて欲しい。壁の向こう側に素敵な世界があるということを、心の目で見てください。
それは、本当に実現するんですよ」
と。
※PS:
僕が絶望のど真ん中で実践した「壁の向こう側を見た」方法を、このブログでお話しするかどうかは、正直なところ躊躇しています。
とても信じてもらえないだとう、と思うからです。
もし、リクエストをいただけるのでしたら、できるだけ正直に書きたいと思っています。
ご希望の方は、コメントを残していただけましたら幸いです。