※私は、かつて自己啓発プログラムを開発し、3000名以上の方に受講していただいたことがあります。
自己改革に成功した人を多く誕生させ、その世界のプロでした。
おもうところあり、約11年の間、自己啓発の話をすることをせず、研究と実践の日々を送ることにしました。
そして、ようやく、あらたな境地が見えてきたため、私が発見した自己啓発の世界を公開しようと思います。
今日は、その第一弾、「壁の向こう側にボールを投げる」です。
私たちは、日々、多くのことに頭を悩ませています。
「○○はどうすればいいのだろう」
「□□にどう言ったらいいのだろう」
「△△から逃げる方法はないだろうか」
その悩みは人それぞれですが、各々、毎日同じような悩みに頭を巡らせています。
私は個人的なコーチングをさせていただくことが多いのですが、悩まれている方の大半が、「解決する方法が分からない」という悩みを持っています。
「解決する方法は分かっているけど、できない」という人の方が少ないのです。
その時、私は、「壁の向こう側にボールを投げる」話をします。
毎日、同じ悩みに頭を巡らせている人は、ちょうど、壁にボールを投げることと似ています。
毎日毎日、目の前の壁に向かってボールを投げ、返ってきたボールを、また壁に投げているのです。
そして、こう言っているのです。
「いつも壁にボールを投げると、いつもボールが返ってくる。壁がいつも目の前にある」
目の前の壁は、ちょうど目の高さです。
いつもその壁に向かってボールを投げて、そこに壁があることを確かめているわけです。
私は言います。
「その壁の上から、向こう側にボールを投げてください。そうすればボールは返ってきません」
そりゃそうだろう、でも実際のココロの悩みに、どう使えるというのか、と思われるでしょう。
しかし、この話にこそ、問題解決の真実があるのです。
いつも悩んでいる人は、目の前の壁にわざわざボールを当てているのです。
つまり、精神のパワーを、壁=問題 に強烈にフォーカスしているわけです。
そうすると、ますます問題は強さを増し、跳ね返るボールの強さも増してきます。
問題解決の究極の方法は、壁を無視して、壁の向こう側、つまり問題が解決した状態に、意識をフォーカスするのです。
つまり、壁の向こう側にボール=意識を投げるのです。
問題が解決してハッピーな状態に意識を投げることにより、目の前にあったはずの壁がなくなっていく現象が起こります。
そのメカニズムは、あまりにも複雑すぎて、ここでは記述することはできません。
しかし、脳の処理機能が、問題解決した状態を前提にした場合に、即座に解答を導きだすのは真実です。
問題がある、という前提では、脳は自動的に “問題がある状態” を証明する働きをし始めます。
ところが、“問題が解決している”という前提に脳をセットすると、“問題が解決した状態”の情報を見いだすようになり、自動的に答えを見つけるように働くのです。
このメカニズムを学ぶことは、あまり意味がありません。
やってみると、必ず実感できるからです。
メカニズムをしらなくても、必ずその効果は得られます。
もしあなたが問題解決に頭を悩ませているとするならば、まず目の前の壁にボールを投げることを忘れてください。
そして、壁の向こう側、できればかなり遠く、にボールを投げるイメージで、問題がすっかり解決した状態を思い描くことです。
そうすると、2,3日もすれば完全にココロの中に変化が起こっていることに気付くはずです。
ボールを壁の向こう側へ投げる。
ただそれだけ覚えてください。