連日のマイケル話ですが、ご了承ください。


もう我慢ならないのです。


先日、マイケルの追悼式がありましたが、その模様を放送した某TV番組の某有名コメンテーターが、


「今後、なぜマイケルが肌を脱色してまで白人になりたがったのかが分かるでしょうね」


と言っていた。


とんでもない話である。


マイケルは、難病の 「尋常性白斑」 を患っており、肌からメラニン色素が失われていく病気に罹っていたのだ。


肌を脱色する技術など、ないのだ。


これは、マイケルの法廷でも証明されており、公文書で記録がちゃんと残っている。公式に実証された病気なのだ。


この難病のため、日光によって肌が赤く膨れあがり、耐え難い痛みを伴うことになった。


 ※参照→ http://popspiracy.blogspot.com/2007/06/michael-jacksons-skin-disease.html


ステロイドや鎮痛剤を大量に服用していたのも、この難病と闘っていたからだ。


その辛さは、健常者には想像することさえできない。


マイケルの奇行と思われるような行動の裏側には、そんな背景もあったのだ。


マイケルがマスクをしたり日傘をしたり、唇に口紅を塗ったりしていたのも、メラニン色素を失った肌を守るためだった。


さらにマイケルは、全身性エリテマトーデスも患っており、全身に想像を絶するような痛みを感じていたのだ。


とてもダンスができるような体ではなかったのに、強い鎮痛剤を打ちながら、ファンのために復活ライブをやろうとしていたのだ。


日本にもマイケルと同様の難病と闘っている方も多く、マイケルに対する偏見・誤解に対して心を痛めておられる。


マイケルが亡くなった当日に放送された某局の緊急特番は最悪の番組だった。


世界中の人を魅了したスーパースターの偉業を讃えるのではなく、マイケルの奇行や醜聞を流しまくり、挙げ句の果てには司会のO氏が、 「肌を脱色していた」 というデタラメまで言い放った。


マイケルファンがどれだけ心を痛め、悲しみ、どれだけ悔しい思いをしたのか、想像できるだろうか。


マイケルが白人になりたがっていたのではなく、白人と戦っていたことは、先日の日記にも書いた。


難病と人種差別、醜聞、そして意図的に仕掛けられた冤罪裁判に対して、堂々と正面から闘っていたマイケルは、男の中の男である。


そして、闘いきって、マイケルは死んだのだ。


噂を頼りに、 「マイケルは脱色していた」 「白人になりたがっていた」 などという発言はしないで欲しい。


すべて、間違だから。