最近、テレビ番組を「あと何日で放送だ」と指折り数えながら待つことはなくなった。
テレビ番組を興奮して待っていたのは何年前のことだろう。
その興奮を思い出してくれたのが、インターネット番組「博士も知らないニッポンのウラ」(ミランカ)だった。
水道橋博士と宮崎哲也がゲストを迎えてトークする番組だが、毎回、地上波では出さない方がいいゲストが出てきて、目から鱗のトークを繰り広げていた。
一番面白かったのは、「エコ、リサイクルの嘘」の回だった。
最も衝撃を受けたのは、角川春樹さんがゲストで登場してきたときの回。
そのぶっ飛びようが半端じゃなく、この人は地上波でインタビューは無理だろうな、と思ったものだ。
他にも、地上波では到底放送できないような業界の裏話や噂の真相が毎週配信されていた。
この番組を見るためなら、テレビを捨ててもいい、と思ったほどだ。
たった3人でトークするだけの番組で、これだけの興奮を覚えたものはない。
地上波のお金のかかった番組は、この超低コストの番組に叶わないのだ(すくなくとも僕の中で)。
しかし、僕にとって最高の番組だった「ニッポンのウラ」も、ミランカのネット配信休止のため打ち切りになってしまった。ショックだった。
僕は乾燥しきった気持ちで「ニッポンのウラ」に代わる番組を探していた。
ある日、水道橋博士の日記を読んでいたところ、番組が再開されることを知った。
今度はMXテレビで、「博士の異常な鼎談」というタイトルになって。
しかもスタッフも同じで、スタイリストさんまで同じだという。完全復活である。
http://www.sonymusic.co.jp/etv/hakase-teidan/
僕の興奮は、また蘇ってきた。
また、僕は指を折りながら、この番組の放送を待つようになる。
第一回目は、堀江貴文氏だった。
http://www.youtube.com/watch?v=lx8A2OO370I
そこで語られる真実に、あらためて堀江氏が「徹底抗戦」する理由が分かった。
「異常な鼎談」になって、ネット配信の時よりは若干抑え気味だが、変わらぬ過激さに興奮を覚えるのである。
番組を観ていただけると分かるが、最低限のところまでコストを抑え、たった3人がトークをしているだけである。
それで、これだけの面白い番組を作れるのだ。
お金をかけて知っている人が内輪で盛り上がっているだけの番組より、お金をかけずに知っている人しか知らない凄い人の話を聞く方が興奮する。
こんな番組が、もっと増えて欲しい。