先日、秋葉原を歩いていると警官2人が立っていた。
なんで警官がいるんだろう、と思いながら通り過ぎて、すばらくすると、「ちょっとよろしいでしょうか?」と言う声が背後から聞こえた。
振り向くと先ほどの警官2人だ。
「え?」と言うと、「いくつかお聞きしてもいいですか?ご協力願います」と言うではないか。
そう、つまり職務質問である。
「なんで俺が」と思いながら素直に了解すると、警官の一人が、
「どこから来ましたか?」
と聞く。
「今日は自宅の○○から来ましたが」
と答えると。
「では、家の鍵を見せてください」
と言う。
「家内が鍵を持っていて、僕は外出しているだけだから、今は持っていませんが」
と答える。
この受け答えが自然だったので、直感的に怪しくないと判断したのか警官は、「分かりました」と言って納得の様子。
しかし、一緒にいた相方にも「家の鍵を見せてください」と同じ質問をしていた。
彼は鍵を持っていたので、すぐに鍵を見せると、警官は納得し、敬礼をして去っていった。
なるほど、これが職質のノウハウなのである。
秋葉原ではネットカフェを転々としながら悪さをする人間がいる。
つまりネットカフェ難民かどうかを確認するために、家の鍵を持っているかどうかを確認しているわけだ。
なので、最初の質問で「家の鍵」を聞くわけである。
すごいシンプルな方法であり、確実な方法である。
しかし、ネットカフェ難民に見られたのはショックだが、よく冷静にその時の自分の姿を思い返せば、なんとなく納得できたりする。
その時は、キャリーバックを引きながら移動しており、しかも男同士の用事だからということもあり、服もヨレヨレな感じのラフスタイルで、無精髭も剃らないままの姿だったからだ。
それじゃ俺も職質するよな、と思った。
ちなみに、警官に「なんで職質しようと思ったんですか?」と質問したところ、「目が合いましたから」と答えた。
警官の目を見る人は少ないようだ(>_<)