僕の長女(10歳)に、最新のガンダム「ガンダムOO」と「ガンダムSEED」をみせた後、初代ガンダム(いわゆるファーストガンダム)である「機動戦士ガンダム」をみせてみた。


そして感想を聞いたところ、初代の「機動戦士ガンダム」の方が面白い、と答えた。


さらに「Z」や「ZZ」、「ターンA」などもみせてみたが、やはり初代の「機動戦士ガンダム」が好きだという。


  ※この実験にかなり時間をかけたことは、ご理解いただけると思う(^^


ここで、ガンダムの本当の凄さが理解できた。


初代ガンダムは、僕が小学6年生の時に放映していた。


ロボットアニメとしては革命的な内容で、その衝撃度が大きすぎたこともあって、他のガンダムよりも初代ガンダムが凄いと思い込んでいる、、、と思っていた。


それは間違いだった。


僕の長女はこう言った。


「新しいガンダムは絵がキレイだけど、何がなにか分からない。面白くない」


この20年間でアニメの技術は格段に進化した。

CGを多用した最近の作品は、そのまま映画にしてもいいくらいのクオリティを持っている。


でも、セルに一枚一枚描いていた昔のアニメである初代ガンダムの方が、子供の心をとらえているのだ。


シナリオの分かりやすさ、キャラクターの際だたせ方、展開のスピードなど、子供の気持ちを心地よく期待させてくれている。


大人になってもう一度観てみると、大人にしか分からないシーンやセリフもあるのだが、子供にもなんとなく理解できる程度に租借されているのが分かる。子供も楽しめる要素があちこちに仕掛けられている。


そういう意味でも、子供から大人までを引きつける構成となっていたわけで、今評価しても凄い作品と言わざるを得ない。残念ながら最新のガンダムは、ある程度の年齢上を想定していると言わざるを得ない。


ガンダムはそうしなくてはならない、という先入観がそうさせているのかもしれない。


初代ガンダムの作品が数十年経っても語り継がれるのは、子供から大人までも楽しませることのできる要素があったからだろう。


今、もう一度、初代ガンダムを研究してみたいと思う。