僕の子ども(4人)は、僕に似て家電量販店で家電を見るのが好きだ。


僕の長男(11歳)はiPodやデジカメ、携帯電話に興味を持っていたので、数年前からいろいろと物色していた。


数年前のある時、息子はこう言った。


 「SONYってつまんないね。パナソニックが一番面白い!」



僕が子どもの頃、一番面白かったのがSONYでつまらなかったのが松下だった。


それが、今や逆転している。


昨日、SONYのリストラのニュースを見ていた長男は、「やっぱりね、だってSONYってつまらないもん」と言っていた。


子どもは恐ろしい消費者である。正直にモノを言う消費者としては、もっとも手強い。


SONYの面白さがなくなった理由はいろいろとあるだろう。


しかし、最も忘れていけないことは、子供のような末端の消費者が喜ぶ商品を作ろうという気持ちがなくなっていることではないだろうか。


僕だって子供の頃、ウォークマンや薄型ビデオデッキ、トリニトロンを見て、「SONYって凄い!」と純粋に思えたんだから。子供の感覚を馬鹿にしてはいけない。


子供にも凄さが伝わらない商品を作るようになって、SONYの魅力はなくなってきたのだ。


あの時わくわくさせてくれたSONYの復活を心から待ち望んでいる。