我が家では、自分の子供4人を受講生とした「パパセミナー」を月に2~3回行っている。
かれこれ6年ほど前から続けている。
これが、自分でも自信のある驚異の子供頭脳改革プログラム。
これで我が子のIQが短期間でアップした。
他の子が見えないものが見えるようになっているのだ。
ちなみに我が子は、11歳、10歳、7歳、4歳という構成。
僕が思いついたときに実施するから子供も大変。
「おーい、パパセミナーやるぞ。集まれ!」
わーーきゃーーと歓声を上げながら子供らが集まる。
この反応に、このセミナーがどれだけ刺激的かおわかりいただけるだろう。
テーマは、いつも気まぐれ。
ちなみに昨日は「三毛猫が石と仲間ではない理由、仲間になる理由」についての話。
その前は「二酸化炭素の正体とダイヤモンドの関係」。
さらにその前は「豆電球に電気を通すとなぜ光る?」
さらにさらにその前は「空が青い理由と、夕焼けが赤くなる理由」
さらにさらにさらにその前は「ガラスのコップが透けるのはなぜ?」
単純なテーマのようにも見えるが、これが相当深いテーマ。
大人でも答えを導き出すのが困難な難問だ。
僕の役目はテーマを決めることと、子供から独自の答えを導くように支援する役割。
昨日のテーマでは、三毛猫が石と仲間ではない理由を考えるというテーマ。
そんなの当たり前、と思われるかもしれないが、これには深い裏テーマがある。
裏テーマは「概念の階層」を理解することだ。
三毛猫の上位の概念は「猫」。
さらに「猫」の上位の概念は「動物」
「動物」の上位概念は「生物」・・・・
概念には階層があり、上に行けば行くほど含まれる対象が増えていく。
「猫」の概念よりも「動物」の概念に含まれる対象が多くなる。
このように、三毛猫から概念を上げながら「生物」の概念に来たときに、「無生物」という概念がすぐに理解できるようになる。
そこで三毛猫と石は仲間ではない、ということに気づく。
しかし、さらにその上の概念にいくと結果が正反対になる。
生物の上位概念にいくと「宇宙の一部」となる。
そうなると、三毛猫と石が仲間になる。
この瞬間に、上位の概念からみたときの結果の変化ということが理解できるようになる。
世の中の答えはどの概念からみるかで結果が変わる。絶対的な解答はない、という不確実性理論(?)の証明をしているのだ。
子供にそんな高度なことが分かるか、と思われるかもしれないが、子供を侮る事なかれ。
普通の思考しかできなかった我が子は、これを理解し、「ひとそれぞれ考え方が違う理由」も理解できたのだ。
三毛猫と石が仲間ではなかったり仲間になったり、という訳の分からないテーマから、人はそれぞれ違う考えを持つのは当たりまえ、という結論に自動的に導くことができる。
長男が5歳のころに出した質問、「信号機の赤はなぜ赤なのか」を出したときは、子供ながらの答えを20個も出してきた。
それぞれ独創的だったが答えにはほど遠かった。
しかし、このときの記憶が何年も残っていたようで、10歳になったときの質問「夕焼けはなぜ赤い」を考えたときに忽然と、「お父さん、お父さん、信号機が赤い理由が分かった!!」と叫び、見事に正解を導いた。
さらにこんなこともあった。
パパセミナーで訓練した結果、7歳の次男が「飛行機が飛んでくる前に音が聞こえるのはなぜだろう。もし音を超えたらどうなるんだろう」ということを自然に考えるようになった。
ファミレスで食事をしていたときに、突然、次男が気づいたように僕に質問してきたのだ。
「飛行機が音の速さを超えたらどんな音がするの?」
ビックリした。
音の速さを超えたら音が変化するのではないか、と直感的に思ったのだ。
そのあと、ショックウエーブの話をしたのは言うまでもない。
さらにこんなこともあった。
ラーメン店でラーメンを食べていたとき、長男が次のような質問をした。
「このラーメン屋のメニューのデザインは、このラーメン屋が買ってもらいたいものから目立つように作れているんだよね」
見事な答えだ。
ビジネスの原理も見えるようになってきたのだ。
この世は不思議な世界だ、ということを実感してもらうのが「パパセミナー」の本来の目的。
題材は何でもいい。
親の自分が「不思議だな」と思ったことを子供と一緒に考えればいいのだ。
あるときには図鑑を買ってきて調べることもあるし、インターネットで検索することもある。
11歳の長男は既に自分でググることができるので、自分で調べさせている。
自分なりの仮説を立てて、その検証をしていく。
それが子供でもできるようになる。
難しく考えず、一緒に子供と知的に楽しむ。
それがパパセミナーの神髄であり、醍醐味である。
お子様をお持ちの方には是非お薦めする。
これから子供を持つ予定の人にも、もちろんお勧めする。